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【8章】ー崩落ー1

  どこまでも高く青く広がる空。 もうそろそろその季節も終わろうとしてる頃。  世間ではあるニュースが毎日のように報道されていた。  その話題で病院の方もこの時期というのは本当に忙しくなる。 しかし、その病気は内科医の仕事とはいえ同じ病院内なのだからいくら病院内で空気清浄機や消毒といくら対策をしていても罹ってしまう人は罹ってしまうのだから仕方がない。 勿論、望達だってその病気対策の為にマスクだってしている。  望は一日の仕事を終えると自分達の部屋へと戻ってくる。  そして部屋へと入るといつも望は自分の仕事をするのだが、今日に限っては急にソファへと雪崩れ込むように横へとなってしまっていた。 「和也ー、お願いがあるんだけどさぁ、冷蔵庫の中に入っているミネラルウォーター取って来てくれねぇか?」  そうだるそうに言う望の和也が気付かない訳がないだろう。  和也は望に言われて冷蔵庫の中から望に頼まれたミネラルウォーターを持ってくると、 「ほらよ……。 な、それよりか望の顔が赤いんだけどさ、仕事中に雄介の事でも考えてて顔を赤くしたのか?」  望の方は和也からそのミネラルウォーターを受け取るとその水を飲み始めていたのだが、今の和也の言葉に飲みかけていた水を吹き出してしまう。 「お前なぁ、俺がそんな事仕事中に思う訳ねぇだろうが……」 「だよな!」  と何故か和也はその望の言葉に笑顔になると、 「ならさ、熱があんだろ?」  今度はそう真面目な表情で望の事を見つめる。 「……んな訳ねぇだろうが」  そう望が最後まで言わないうちに望の額に何かこう冷たい物が当たり、 「まさか、望が仕事中にお酒なんか飲む訳じゃねぇしな? この顔の赤さは熱以外には考えられねぇだろ? それにやっぱ熱いしさ。 何も俺にその事について隠す事なんかねぇだろうが、それに俺の前じゃあ、熱出してる事隠すなんて事出来ねぇんだよ。 な、お前さぁ、それ、親父さんに診てもらうか? 颯斗に診てもらうか? どちらかにして来いよ! もし、風邪じゃなくて今流行りのインフルエンザだったらどうするんだ? もしそうだとしたら患者さんに移したら大変だろうが……そん位望なら分かってると思うんだけどな」

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