1151 / 2160

ー崩落ー21

 そんな事を望にそうハッキリと言われてしまうと流石の雄介だって我慢に限界が来てしまうだろう。 「な、雄介……お願いだから……」  そんな望の言葉に雄介からしてみたら下半身直撃ものだったのかもしれない。  雄介がベッドの上へと上がると望の腰辺りを跨ぐのだ。 「ホンマにええんやな?」 「ああ、ん……」  望はその雄介の言葉に雄介の事を甘い声で誘っているようにも思える。  雄介はとりあえず今はキスだけで済まそうとでも思ったのか望に顔だけを近付けた直後、ドアをノックする音が聞こえてくる。 「なぁ、雄介ー! お風呂使わせてもらうなぁ!」  という和也の声で我に返る雄介。  そして和也が部屋の前にまで来ているという事に動揺し、言葉を詰まらせながら返事をするのだった。 「あ、ああ……ええって、ええって。 聞きに来んでも良かったのに……もう、お、お前等やったら勝手に使うても良かったしな」 「ああ、そうだったか。 ま、でも一応なぁ。 それにあまりにも遅いからどっかの誰かさんが発情しちまうんじゃねぇかと思ってよ……だから、それも含めて聞きに来たんだよ」  和也がそこに来たっていう事に動揺しているのに、更に和也は雄介の心までも見透かしたような言葉に雄介の方は顔色を変えるのだ。 「まぁ、望には無理させんじゃねぇぞ。 するなら、程々にしとけよ……ってか、そんな事絶対にするんじゃねぇからなぁ。 それで、病気悪化したらよくないだろうがよ」  最初は茶化すように言っていた和也だったのだが、最後の方はこう真剣な口調で言うと下へと降りて行く。  和也が行ってしまった後に雄介は大きなため息を吐くのだ。  そして雄介は望の事を切なそうな瞳で見つめ、 「冷静な俺やなくてスマンかった……」  雄介はそう望の向かい一礼すると言葉を続ける。 「和也の言う通りやんなぁ。 病気の望に手を出そうとするなんてホンマに俺の方が知識なかったわぁ。 それに、確か最初は望が病気を俺に移さない為に俺の事近付けさせないようにしてくれておったのにわざわざ移りに来るような事しておったしな」 「確かにそうなんだけどよ……やっぱさ、お前が俺の目の前に来ちまったら甘えちまうんだよな。 確かに俺は和也に『雄介は部屋に入れないように』って言っておいたんだけど……ん? 雄介? いつ俺が病気だって聞いたんだ?」

ともだちにシェアしよう!