1464 / 2160

ー天使ー11

「まぁ、そうなんやけど……。 ほら、望……琉斗の幼稚園の場所知らんやろ?」 「まぁな」 「だから、教えてやらんと思うてな」 「んじゃ、今日はお前も車に乗せて行けばいいんだな」 「まぁ、ああ……そういうことになるな」 「じゃ、少し、早めに行かないとな」 「せやな……」  二人は話終えると同時に食事を終え、それと同時に席を立つと台所に食器を置く。  その後を続くように琉斗も立ち上がり食器を台所に置きに来ていた。 「琉斗も食べ終わったみたいやし、ほな、行くか」 「ああ、そうだな……」  雄介は琉斗を抱き上げると三人で望が乗っている車へと向かう。 「あー、流石にチャイルドシートはまだないしなぁ。 ほな、琉斗は俺の膝の上な……」 「うん!」  雄介は琉斗を膝の上に乗せると、望は車を走らせる。  望は雄介が働いている消防署の前に来ると、 「この消防署の裏にあるんやで……」  雄介にそう言われ、望は消防署手前にある道を左へと曲がる。 「なんだよー、こんな近くにお前の甥っ子の幼稚園があったのかよー」 「まぁな……。 せやから、たまに、覗いてたりしとった。 たまに覗くとな、外で遊んでる琉斗と目が合ったりして、琉斗は俺のこと自慢したりしとったけどなぁ」 「そうなのか……」  望は幼稚園の庭にある駐車場に車を止めると雄介と琉斗と望は一緒に車を降りる。  雄介は琉斗の担任に琉斗のことをお願いする為、担任に声を掛ける。 「おはようございます。 今日から俺か……俺の隣りに居る吉良望が琉斗を送りに来ますので、宜しくお願いしますね」  そこまで言うと雄介は雄介と望が琉斗のことを幼稚園まで送りに来ることになった経緯を担任へと話し始めるのだ。 「分かりました。 では、琉斗君のこと、お預かりいたしますね」  そう笑顔で返す琉斗の担任。 やはり子供相手に仕事してるだけあるのか、優しい笑顔で返して来るのだ。  その笑顔に望達は安心すると、望と雄介は幼稚園を後にする。  久しぶりではないが一日でも二人きりで居られないと久しぶりに二人きりになれた気がする。 「な、望……昨日は何で下のソファで寝てたん?」  その雄介の質問に望は車を止めてしまいそうになるのだ。

ともだちにシェアしよう!