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ー天使ー62

「よく、そんな体で体力が持つなぁーっていつも思うわぁ」  二人は洋服を脱ぎ終えるとお風呂場へと向かう。 「これでも、雄介のおかげで一キロから二キロ体重増えたんだからな」 「それなら、良かったわぁ、もっと、体重増やして体力は付けた方がええねんで……そしたら、もっと、体力が持つようになるしな」 「そうだな……後、二から三キロは増やさないとだよな」 「せやな……。 望んとこは太らない体質なんかなぁ?」 「どうだろ? 親父も母親も細いからなぁ……」 「そうなんか? 親父さんは見たことあったんやけど……まだ、望のお母さんは見たことないからなぁ」 「まぁな……」  望は体を洗い始める。  こうやって、お風呂に入るのは久しぶりの二人。  今は意識せずに普通に話をしているのだが、お互いの体を見たら相手のことを意識してしまうかもしれない。 だからなのかお互い相手の体を見ようとせずに体を洗っているようだ。  そして二人は体を洗いお風呂から出ると二階にある寝室へと向かう。  しばらくの間、琉斗を預かっていた為か本当に久しぶりに二人きりになれたようだ。  雄介も望も久しぶりの二人だけの状況にどうしたらいいのか分からずお風呂から上がってからの二人の間には会話がなかった。  そして二人は寝室に入ると望は何故かベッドには入らずパソコンがある机と向かう。  雄介といえば今はとりあえずやることが無いのかベッドの上に横になっていた。  雄介はベッドの上から机に向かう望の後ろ姿を見ながら何か考えているようだ。  それとも今まであまり会話がなかった分、望に何か話かけようとしているのかもしれない。  部屋内には壁時計の秒針を刻む音と望がパソコンのキーボードを打つ音だけが響き渡る。  もう時刻は一時を回っているというのに望はいったいパソコンで何をしているのであろうか。  雄介は気になったのか望がいる机に向かう。  すると先程和也の家に居る時に言っていた問題を望は作っているようだ。

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