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ー天使ー139

 その和也の言葉に黙ってしまう望。  望は変なとこ見栄っ張りなとこがあるようだ。 『出来る』と言っておきながら『出来なかったり』しているのだから。  前にもスキーの時もそうだったことがある。 「ま、ええやんかぁ、いい経験やろ?」 「そうだな……」 「こういうとこで食うラーメンは美味いんやでー」  雄介がそんなことを言っていると、ラーメンが運ばれて来て雄介は早速食べ始めるのだ。 「やっぱ、美味いなぁ。 ほら、望も早よ食べ……」 「あ、ああ……」  そう雄介に促され、望はラーメン屋でラーメンを初めて口にしたようだ。 「あ、美味い……」 「せやろ? 家で食うっていうか……俺も家じゃラーメンは作らへんからなぁ? な、もしかして、望はラーメンすら食ったこともないと違う?」 「あ……ねぇかもしんねぇな。 一人暮らししてる時だってコンビニは利用してたけど弁当だったし、ラーメンさえ食った事ねぇから、カップラーメンも食ったことねぇからな」 「ホンマに!? 人生の中でラーメンを食ったことが無い奴が居るとは思ってなかったわぁ。 安くてめっちゃ美味いのになぁ」 「なぁ、流石は医者の息子って感じかぁ!?」 「悪かったな……金を持ってて、こういう庶民的な飯を食ったことがなくてよ」 「ま、まぁ、ええよ……ええよ。 これからは、俺が色んなとこ食べに連れて行ってやるしな。 牛丼とかも食べたことないやろ?」 「ああ、まぁな」 「ほんなら、今度はそこにしよな?」  雄介は望に向かい笑顔を向ける。 「そうかぁ、裕実は真面目っ子だし、ああいう家庭環境だったから、あまり、こういう経験をしたことがないけど、望の場合は金持ち過ぎて、庶民的なことは知らないって事なのかな? ならさぁ、ボウリングとかカラオケとかも行ったことがねぇの?」 「ねぇな……」 「つーか、望……歌は知ってるのか?」 「俺は基本、クラシックしか聞かねぇし」 「ってことはカラオケはダメってことかー。 んじゃ、今度はボウリングにでも行こうぜ。 あ、俺達が言うのもなんなんだが、キャバクラとかは?」 「お前なぁ、それは無いやろ? ボウリングは兎も角な……キャバクラって……」

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