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ー天使ー142

「せやから、これからは自分に正直になった方がええって思ったんや。 そしたら、本気で医者になりたいって思った」 「なら、良かった。 それなら、俺も協力してやるからよ」  その雄介の言葉で雄介が医者になるという本気さが望に伝わったようで、前まで反対していた望もやっと賛成したようだ。 「ありがとう……ホンマ、望がおったら、鬼に金棒やな」 「でも、実力はお前が出すもんなんだからな」 「分かっとるよ」  雄介は立ち上がると、望に向かい、 「ほな、体洗ってくるなぁ」 「ああ……」  フッと望が気付くと、雄介の表情が前にも増して、かっこよく見えたのは気のせいであろうか。  いや今はきっと自分が歩むべき道を見付けてスッキリしたのかもしれない。  そんな雄介に望は微笑むと、ゆったりと浴槽へと浸かる。  二人の間に会話がない中、望がゆったりと一人浴槽に浸かっていると、いきなり水音を立てて雄介が浴槽へと入って来たのだ。  望は今まで瞳を閉じていたのだが、いきなりの水音にビックリして瞳を開けると、望の眼前に雄介の顔があって、 「な、望……シたいとは言わへん……せやけど、キス位はええねんやろ?」  いきなりの雄介からの問いに望は溜め息を吐くと、望は雄介の頬に両手で包み込み、 「いいに決まってんだろ…。 そんなこといちいち聞いてくんなよ」  そこまで言うと、望は自ら雄介の唇に唇を重ねる。 「せやけどな……?」  雄介は何か言い訳を言おうとしていたのだが、再び望の唇に唇を塞がれてしまい口を開けなくなってしまったようだ。 「前にも言っただろうがぁ。 俺はお前になら、何をされてもいいってな」 「ん……まぁ、そうねんけど……。 やっぱ、嫌な時にしても俺だけの無理矢理な気持ちを押し付けとうないしな。 せやから、俺はちゃんとそういう事に関しては聞くんやって。 俺だけの気持ちだけやないってことも分かりたいし」 「そっか……俺もお前の気持ちを分かってやらなきゃならねぇよな? やっぱ、性格は人それぞれだし、お互いのことを分かってこそ、恋人なんだしよ」 「まぁ、そういうことやな。 望……ホンマに俺はお前のことが好きや……こんな俺やけど、これからも、よろしくな」

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