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ー決心ー66

「初めて来たら、この音はうるさいかもしれへんよな。 前にデパート行った時のゲーセンはファミリー向けやし、デパートの上のやから、小さいゲーセンやったからなぁ。 本格的なゲーセンってのはこんな感じなんやで……」  そう雄介は望に説明すると、雄介は望が外で手を繋ぐのを嫌という事を分かってるからなのか望に向かい手招きをし雄介の後を付いて来るように促すのだ。  そんな雄介に首を傾げながらも雄介に付いて行く望。  雄介はいったい何処に連れて行ってくれるのであろうか。  望が雄介の後に付いて行くと、女の子達が騒いでいるような場所へ連れてかれていた。  その様子に望は引いていると、雄介は望の腕を引っ張るのだ。 「お、おい……こんなとこに行くのかよー」 「やっぱ、カップルって言うたらここやろー! プリクラって言うんやでー。 要は写真やな!」  雄介は女の子達の合間をぬう際にさりげなく望の手首を引っ張りプリクラの機の中へと入って行く。 「この中やったら、二人きりになれるやろ?」 「た、確かに二人きりだけどさぁ、そ、外には人が居るだろうがぁ」 「ま、そうやねんけど……。 俺も和也達みたいに望との写真が欲しいんやって! それに、今日は望、俺に付いて来るって言うてくれたやんか」 「まぁ、確かにそうなんだけどさぁ……でも、まさか、こんなとこに連れて来られるなんて思ってなかったしよ」 「ん? 嫌やったん?」  そう雄介は複雑そうな顔をしながら望に問うのだ。 「別に嫌やったら、ここから抜けてもええんやで」  笑顔で言う雄介だが、瞳の奥では笑顔ではなく困ったような表情をしているようにも思える。  そんな雄介に何か感じたのか、それとも望が雄介に前に言った言葉を思い出したのか望は笑顔を雄介に向けると、 「分かった……確かにそうだったんだよな。 俺が前に言ったんだもんな! 『雄介に引っ張ってくれ』ってさぁ、それに、今日は俺が雄介に付いて行くって言ったんだから、今日は雄介が行きたいとこに付いて行くしよ」 「あ、うん……ほな、ありがとうな。 ほんなら、今日はめっちゃ、楽しませて上げるって! ほな、まずはプリクラな!」

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