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ー決心ー81
「前に和也が料理をしてる時に火傷してさぁ、それで、その治療をしたら、次の日には綺麗に治ってたんだよ。 まずは流水である程度、火傷した部分が熱を引くまで冷やすんだよ。 そん時、氷水じゃなく流水でだ。 氷水やバケツ等に汲んだ水とかだと、ずっと付けているとばい菌とか入ると大変だからな、だから、流水がいいんだよ。 いつまでも綺麗な水が流れてくるからな。 それからはワセリンをその患部に塗って、後はラップをその患部に巻いておくだけでいい。 それだけで、料理位の火傷なら治る可能性はある。 ま、火傷の範囲もあるけどな……料理位なら全身火傷とかは無いと思うしよ」
「そうなんやなぁ」
「そうなんだよ」
「ほな、今度、もし、火傷した時は……やな」
「でも、もし、俺が火傷した時はお前に任せるしよ」
「覚えておいた方がええってことやな」
「ま、そういうことだ」
「後、もうちょいで出来るし」
「ああ。 後は俺は何をすればいいんだ?」
「んー……ええよ。 まだ、そこに座っておいて、盛り付けと自分でやるし」
「そっか。 って、盛り付けとかに何かこだわりとかあるのか?」
「特にないなぁ。 ほなら、盛り付けは望にやってもらおうかなぁ?」
「任せておけって!」
望はそう言うと、再び立ち上がり雄介の隣りへと移動する。
望は望なりに天ぷらの盛り付けをすると、
「出ー来た」
と満面な笑顔を雄介に向けるのだ。
「出来たんなら……それ、テーブルに運んでおいてー」
「おう!」
こうして二人は初めてかもしれない料理作りを終え席へと腰を下ろす。
「今日は二人で作ったから時間も短く出来たし、もう、食えるな」
「ま、そうだな。 って、天ぷらって、もっと時間掛かるもんなのか?」
「ま、そうやなぁ? 一人で全部やっとったら、もっと時間掛かってたで」
望は顔で納得すると、手を合わせ、
「いただきます」
と言うのだ。 それに続き雄介も言うと、二人でご飯を食べ始める。
二人で作って食べているだけあるのであろうか今日はいつも以上に美味しく感じているようで自然と顔からは幸せそうな笑みが溢れていた。
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