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ー平和ー27
望は和也に向かい少し睨みをきかせ見ていると、急に和也は顔色を変え何故か望と望の後ろの方を交互に見て目を見開き口をも開け、
「や、やっぱり、いたよ……の、望のドッペルゲンガー!」
「はぁ!?」
望は和也の言葉に聞きながらも流しているようだ。 俺にはそんな事関係ないかのように、望は昼食を口にする。
「ちょ、おい! 望の後ろの方を見てみろよ! 絶対に望のドッペルゲンガーがいるからさ! 本当にマジだから! 俺が嘘を吐かないのは知ってんだろ?」
「つーか、もし、ドッペルゲンガーなら、寧ろ俺はそれを見ちゃいけないんだろ?」
「あ、まぁ……確かにそうなんだけどよ。 でも! でも! とりあえず、見てみろよ! ってか、俺の夢ではないことは確かだったんだな」
和也はとりあえず一人納得すると、もう一度確認するかのように約三十メートル先にいる望のドッペルゲンガーを見続ける。
和也がチラ見をすると、今度は何か違和感を感じたようで、
「ん? 望に似てるのは確かだけど……よくよく見ると、もしかして、眼鏡がない!?」
「まだ、見てんのか?」
「ああ、まぁな……。 なんか、向こうにいる望は、確かに望にそっくりなんだけど眼鏡掛けてねぇんだよなぁ。 だから、ドッペルゲンガーではないのかも? ドッペルゲンガーじゃなければ、望が見ても早く死ぬってことはねぇんだろ?」
「和也がそう言うんだったら、そうなんじゃねぇの?」
「だったらさぁ、望もちらりとでもいいから見てみろよ。 そしたら、俺が嘘を吐いてないことが証明されるんじゃんか……」
望は仕方無しに和也の言う通りの方へと顔を向けると、和也の言っていた通りに望そっくりな人物が座っている姿が目に入ってくる。
「な、本当だろ?」
「あ、ああ、まぁな……」
望は気になりながらも昼食を口にしていると、また和也が再び目を開け口を開け何か言いたそうにしている姿が目に入ってくるのだ。
「……ったく、どうして、お前は昼食はゆっくり食えねぇんだよ。 やっぱり、今日も俺一人で食べれば良かったぜ」
「ちょ、ちょっと待った! 違うって! マジに、お前の後ろ……」
和也は少し焦ったように口を開き、本当に焦ったかのように口をパクパクとさせ言葉にならないような声を上げてしまっていた。
「兄さん……お久しぶりです」
「……兄さん!?」
その言葉に望が後ろを振り向くと、そこには和也が言っていた望にそっくりな人物が立っていた。
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