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ー平和ー34

「兄さんの恋人は、元消防士。 今は親父の提案で、兄さんの友達同士で診療所を開く為に雄介さんは医者を目指している。 出会いは、雄介さんがこの病院に入院してきたことがきっかけで、雄介さんが兄さんに告白をした。 それで、その時、和也も兄さんのことを狙っていたんだけど、結局、和也は兄さんに振られ、兄さんは雄介さんと付き合うようになった……で、良かったのかな?」 「それを知っているなら、なんで、朔望は望のことを狙うんだ?」 「寧ろ、余計に狙いたくなるってところかなぁ? 雄介さんの恋人ってことは、当然、ヤった事があるってことでしょ? なら、経験してるということだから、そういうことの知識があるし、気持ちがいいってことも知っているってことだしね。 それに、噂によると雄介さんは押しが弱くて、超ノーマル。 兄さんもたまには刺激があることをしたくないかなぁ? って思っているんだけど? 僕は医者だし、かなり経験もあるから、兄さんのことをいつも以上に気持ち良くして上げることが出来ると思うんだけどな」  朔望は一旦、そこで言葉を止めると、望の方へと顔を向け、 「今までの話、兄さんも聞いていたんでしょ? なら、僕と一度試してみない?」  急に振られた望は今までキーボードを打っていた手を止め、 「悪いけど、俺は雄介以外は興味ねぇからよ……」  そう静かに答える望は、どうやら怒っているようだ。  そんな様子に気付いたのは、和也はもちろんのこと朔望も気付いているようだ。 「ま、当たり前って言ったら当たり前な答えってことかな?」 「恋人を作ったこともない、お前に言われたくはねぇな」 「いや、恋人と言える人はいたよ。 ただ、恋人って、色々めんどうだから、別れて遊び友達ってところかな?」 「なら、お前はそいつらと遊んでればいいだろうが……。 俺はお前にとって必要はねぇだろう」  望は朔望の方に顔を向けずに言うのだ。 望はこういった話は苦手な性格である為かイライラとしている。  最近は和也さえも望の性格を知っている為、そんな話題に触れずにいた筈なのに、普通にその話題について話をしてしまっている朔望。

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