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ー平和ー52
朔望と和也は車を走らせ目的地は一緒ということもあってか先に朔望が走らせると、その後ろを和也は走らせていく。
いくら少し仲が良くなったとはいえ二人共車を持っていて、やはり自分の車の方がいいということもあってか今日は二人別々に車で行くことになった。
そして目的地に着くと、二人は近くに車を止め店まで歩く。
やはり夜の街というのか東京は眠らない街だけあってか、例え街灯が無くとも店の灯りだけでも、周りの景色が見えると言っても過言なのかもしれない。
「ついつい乗りで出て来てしまったけど……今日、裕実さんは?」
「アイツ、今日は夜勤。 だから、丁度空いてたからな……だから、一緒に来たんだよ」
「そうだったんだね」
「それはいいけど……歩夢の方はどうなんだ?」
「まだ、僕達は付き合いだしたばっかだよ。 だから、まだ、歩夢は僕がいなくても寂しがるってことはないだろうしねー。 それに今は勉強してんじゃない? 学校も忙しいみたいだしさぁ」
「つーか、お前ん所も望のところと変わらない感じなんだよなぁ。 一人は医者でもう一人は学校だしさ」
二人は店に着くと入っていく。 そして話をしながら品物を見ていた。
「ま、そうだよねー。 確かに兄さんとこと似てるかも。 でも、僕達はまだ付き合い始めたばっかりだから、これからどうなるか分からないけどね。 まぁ、兄弟としては長く居るけど、恋人同士ではまだ始まったばかりだしさ……」
「家に帰れば必ず恋人が居る……ってことはさぁ、やっぱり望と一緒じゃねぇのか?」
「そう言われてみればそうだね。 やっぱり、兄弟ってとこなのかなぁ?」
「そう言えば、知ってたか? 雄介と望ってかなり前に一度会っていたって話……」
「そん時は、まだ、僕も日本に居た頃だったかな? その時は僕は丁度、腕を骨折して入院していたかも。 で、僕が一番に楽しみにしていたことだったのに、兄さんと父さんでしか行かなかったんだけどね。 そうか……あの時の消防署見学というか、父さんの知り合いに消防士の人が居て、それで、僕達の為に父さんは仕事を休みにして消防署見学になった筈だったのになぁ。 ま、そこで兄さんは雄介さんと出会ってたって訳だ」
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