1820 / 2160

ー平和ー85

「そっか……。 確かに何人もと闘うのは無理だけど、人数が減っていれば、裕実達を助けられる確率が高くなる訳だ」 「ま、早く、裕実達にメール入れて、犯人達の人数を把握した方がええかもな。 いつ、アイツ等が帰って来るか分からへんし」  和也は雄介に向かい笑顔を向けると、 「それはもう大丈夫! 朔望の携帯にメールしといたからさぁ。 そしたら、強盗犯の人数は四人だって書いてあったぜ」 「つーことは……今、部屋の中に居る人数は二人っちゅうことになるんやな……。 二人だけやったら、どうにかなりそうな気がすんねんけどなぁ」 「確かに、二人だけならな。 犯人達の今の人数っていうのは二人になったかもしれねぇが、もし、犯人達の誰かが武道に長けている奴が居たら……ヤバいんじゃねぇのか?」 「ああ、まぁな。 せやから、もう、警察呼んでおいた方がええんやない?」 「そうだな……そうしとくか……」  和也は警察に報告すると、 「なぁ、和也……ダンボールかなんかあらへんか?」 「そっか……運送屋を装うんだったら、ちょっとした小道具が必要だもんな。 まてよ……確か、キャップもあった筈なんだよなぁ」  和也は後部座席の方へ体を乗り出すと、キャップと畳まれた小さなダンボールを取り出す。 「とりあえず、これで大丈夫か?」 「まぁ、とりあえずはな……」 「雄介……本当に大丈夫かよ?」 「大丈夫やって……」 「もしかして、雄介って、本当は勉強と同じで強いのも隠してるんじゃねぇのか?」 「いや……流石に武道は学生の頃に授業でやっただけで、ホンマにやったことないから」 「いや、もし、強いんなら、逆に隠さないで欲しいんだ! 強いなら、強いってハッキリ言ってくれた方が俺達も安心出来るしさ」  その和也の言葉に雄介は少し考えると、 「ホンマにホンマ……武道は学校の授業でやっただけで、強いかどうかは分からへんけど、ま、それを見て、柔道部の奴等が入部してくれとは言われたことあんねんけど……やらんかったしなぁ」  和也はその雄介の言葉に、再び転けそうになる。 「まぁ、雄介は一応は強いって訳だ」 「それを認めない……勉強と一緒で能ある鷹は爪を隠すタイプみたいだね。 雄兄さんは……」 「そういうことだな」

ともだちにシェアしよう!