1880 / 2160

ー希望ー25

「そういうことでしたか……。 私のことは興味は無いってことですね」 「ああ、興味ねぇーよだ。 俺が興味あるのは裕実だけだしな……」  和也はそう言いながら裕実の体を後ろから抱き締める。 「まぁ、そういうことだよね。 話は変わるんだけど、梅沢さんはもう実琴には興味はないのかな?」 「それは、さっき言っただろ? 俺は今は裕実しか興味ねぇって……」 「まぁ、確かに興味は無さそうだけど……。 君の初めての相手って、実琴だよね? 君の時の実琴ってどんな感じだったのかな? って……」  いきなりのフリに和也は飲んでいた飲み物を吹きそうになる。 「いきなり、そんな話かよ」 「逆に言えば、仕事場じゃこんな話は出来ないだろ?」 「まぁ、そうだけどさ。 でも、そんなことを俺に聞かれても、実琴には悪いが、覚えてないんだよな。 あん時の俺は教えてもらうだけでいっぱいいっぱいだったし」 「教えてもらっていた?」 「そう! 俺は実琴に教えてもらいながら実琴のことを抱いてたんだよ。 男とは初めてだったしな。 だから、その話は実琴に聞いてみた方がいいんじゃねぇかな?」  颯斗は和也にその話を聞いて実琴の方へと視線を移すと、 「じゃあ、実琴……君は梅沢さんの前に誰かがいたのかい?」  その颯斗の質問に実琴は颯斗の顔を顔を赤くしながら見上げる。 「あ、いや……」  実琴は顔を俯けチラリと今度は裕実の方に視線を向ける。 「……へ? 僕ですか!?」  いきなり実琴に裕実の方へと視線を向けられ裕実は視線のやり場に困り瞳を宙に浮かせていたのだが、裕実は視線のやり場に困り今度は和也へと視線を移すのだ。 「……へ? 何で、俺!?」  和也は眉間を寄せながら考えていると、何か思い当たる節があったのか、手を叩き、 「なるほどー、そういうことな! まぁ、俺は裕実から聞いたけどー。 実琴もそうだったってことか……」  和也は一人納得すると、颯斗に視線を向け、 「悪いが……この話は俺から話すことは出来ない。 新城は実琴に信じてもらえるようになれば、自然と実琴が話してくれるんじゃないか? 裕実だって、なかなか、この話をしてくれなかったしな」

ともだちにシェアしよう!