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ー希望ー41
「そうだったのか……」
「しばらく、寝ててええからな……寧ろ、寝た方がええで、今は体を休ませた方がええっていう意味やしな」
「ああ、なら……ゆっくり寝かせてもらうわぁ」
そう言うと、望は目に腕を当て瞳を閉じる。
雄介は一息吐くと、今度は家に向け車を走らせるのだ。
しばらくして家に到着すると、雄介はまず荷物を玄関に置き続いて望を抱き上げ二階にある寝室へと運ぶ。
「起きなくて良かったわぁ」
そう安心すると、雄介は下の階へと向かい今度は買ってきた食材を冷蔵庫へとしまっていく。
「久々に冷蔵庫が潤ったような気がするな。 さて、昼飯作るかな?」
雄介は今日買ってきた食材の中からうどんを取り出すと、うどんを茹で、その間にドンブリにめんつゆを入れ、うどんを茹で上げると、それを水で冷やし、そのうどんをそのドンブリへと入れ、ツナ缶を入れ、ワカメを入れ、生卵をかけて、最後にマヨネーズをかけて出来たうどんをテーブルと置くと一人食べ始める。
久々に一人で食べる食事。
最近は雄介の前には必ず望が居て美味しそうに食べる望を食べながら楽しく食事をしていたことを思い出す。
「そっか……最近はどんなに忙しくても二人で食っておったんやっけな」
今日は目の前には望はいない。 だからなのか自分がうどんをすする音と時計が針を刻む音しか聞こえてこない。
雄介はこの静かな空間に我慢出来なくなったのか、テーブルの上に置いてあったテレビのリモコンでテレビを付ける。
久しぶりに平日の昼間に居る雄介。 昼の今頃の時間のテレビはニュースばかりで雄介はニュースを見ながら、うどんをすすり続けていた。
最近は忙し過ぎて、こんなにゆっくりとした時を過ごしたことがない。
いつも耳には何かしら音が入っていたのだが、今日は逆に一切入って来ないのが不思議で仕方が無いらしい。
「変な感じやな。 まぁ、これが普通なんやろうけど……」
雄介はうどんを食べ終えると、食器を置き溜まっていた洗濯物を洗濯をすることにし洗面所へと向かう。
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