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ー信頼ー118

「そうだよな! 確かに裕実の言う通りだぜ。 こんな時に望の助けにならなくて望の親友って言えるのかよ! まったく、俺ってば、そんな初歩的な事忘れてたぜ。 裕実の言う通り、望の助けになるのは俺達しかいねぇんだからな! それに、絶望っていう言葉じゃなくて希望なんだよな! 根拠とかっていう事じゃねぇんだよな! 友を信じる力がきっと希望に変わるんだと思うしな! 親友である俺達が雄介の事、生きてるって信じて上げなきゃどうすんだよーって感じなんだよな」  そういつもの和也に戻ったのか、笑顔を見せ始めるのだ。 「そうですよ! 僕達は雄介さんが生きてるって信じましょうよ!」 「ああ! そうだな」 「なんなら賭けてみる? 雄介さん生きて帰って来るか? 帰って来ないか?」 「……って、お前なー。 さっきから、そんな酷い事言えるもんだよな? やっぱ、そこはアメリカで育ったからなのか? それとも、家庭環境が悪かったからなのか? ってかさ、よくも、そんな人の心を傷付けるような事言えるよな? お前には人を思いやる気持ちとかいうのはねぇのか? それとも、まだ、日本語に慣れてないって訳なのか? さっきだって、望に対してあれはあまりにもストレートな言葉過ぎねぇ? どんだけ、今、望の心の中っていうのは雄介の事でいっぱいだって時に、言葉を詰まらせてしまった望に先を促すような事しなくてもいいだろうが……。 あの時の望っていうのは、『雄介の事を心配してる』っていう答えが考えなくても出てくるもんだと思うんだけどなぁ。 そこは親友とまだ望の事をあまり知らない兄弟との違いなのか!? いや、寧ろ兄弟ってか双子なら尚更お互いの事を分かってるもんなんじゃねぇのか? だってよ、双子ってお互い考えてる事が分かるもんなんだって聞くんだけどな。 やっぱ、そこは離れて暮らしてたから、お互いの事が分からないって所なのかな? ってかさ、お前達、兄弟っていうのは、離れてたんだから、逆に友達関係から始めて行った方がいいんじゃねぇ? それで、お互いの性格を知ってた方がいいんじゃねぇの? って、望と朔望は兄弟っていうけどさぁ、俺からしてみたら、お前達の仲っていうのはさぁ、兄弟であって兄弟じゃないって感じがするんだけどな……」

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