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寝込みにキス

 運動ができて、勉強も得意で、少しシャイで女子からモテモテの甘いルックス。  木原御幸(きはらみゆき)。  サッカー部のエースで、友だちも多く、教師からの信頼も厚い。  そんな木原が今、俺の目の前にいる。  放課後。誰もいなくなった教室。俺はと言うと、課題を広げたままさっきまで居眠りをしていた。ノートが手元にないせいで数学の予習に躓いたのだが、今はそんなことどうでもいい。 「青村(あおむら)、ご、ごめん……俺……」  木原は消え入りそうな声で言った。  昨日からテスト週間で部活がない。  数分前、木原はどうやら寝ている俺にキスしていたらしい。起きた時、近くに木原の吐息を感じて驚いた。  あの木原が。俺に。 「……早く帰れば?」  俺は課題を片付けた。  教科書とノートの下。机には油性ペンで「ホモ」とか「ちんぽ好き」など、下品な絵と一緒にデカデカと書いてある。  マイノリティがばらされるのは最悪だ。それも、俺を見るたび、廊下で犯さないでぇとかほざく馬鹿に。  確かに俺は男が好きだから「ホモ」も「ちんぽ好き」も仕方がない話だけど、とりあえず、こんな下らない遊びで喜ぶような下劣なノンケ野郎を好きになるつもりはない。  木原も同じだ。引っ込み思案っぽいところがあるから、面と向かって俺をいじってきたりはしないものの、そう言う賑やかしのグループに属している。  寝ている間のキスだって罰ゲームのようなものだろう。  こんなことでいちいち傷ついていられない。 「あ、青村……」  帰ろうと鞄を持って席を立つと、木原が慌てた様子で俺の行く手を阻む。 「なに?」  木原は立って並ぶと俺より少し背が低い。  うつむいているせいで余計に小さく感じる。 「青村、本当にごめん。あの、俺……その、あの」  言い訳を考えているのか、たどたどしい話し方の木原に寝起きと相まってイラっとした。 「別、謝んなくていいし。謝られても許す気ねえから」  肩を当てるようにして木原を押し退ける。  教室を出ていこうとした時「待って」と言われた。  待つつもりなんてなかったが「好きなんだ」と早口で言われて、振り向かずにはいられなかった。 「は?」 「す、好きなんだ、青村のこと」  下唇を噛み、真っ赤な顔で俺を見ている。  人畜無害な好青年面のくせに、仲間のためとはいえ、こんな馬鹿な遊びにつき合うなんて気が知れない。 「青村、本当に俺……」  罰ゲームならホモにキス一発して来いと言われたんだろうが、こんな風に食い下がってくると言うことは、賭けのような気がする。  大方、モテモテの人気者の木原が相手なら俺が鼻の下伸ばして騙されると賭けているんだろう。ジャニ系木原の対抗馬は柔道部の熊系の吉田辺りか。  吉田も俺の机に落書きするグループの仲間だった。  顔の好みを言えば、キレイ系の木原に軍配が上がるが、体つきは同級生二人なんかより、体育教師の西松が一番いい。怒ると鬼みたいに怖いが、それはそれ。元水泳部の小麦色の筋肉に爽やかに短い髪。去年、髭を生やしていた時は本当にセクシーだった……。 「俺と、その、よかったらつき合ってほしい」  今日の西松はシャツのサイズが小さめで、目のやり場に困ったなと脱線して考えていたら、いつの間にか木原が話を進めていた。 「は?」  つき合うとかあり得ないだろ。  そもそも、木原はサッカー部のマネージャーとつき合っている。後輩で百崎明里と言う子だ。ハキハキした美人で、しどろもどろなイケメンの木原とはいいコンビだった。 「つき合うわけないだろ。何の賭けなわけ?」 「か、賭け……? 何のことだ?」 「しらばっくれるなよ。いや、まあ、どうでもいいけど」 「青村、あの、何の話かわからないけど、本当に俺、青村のことが好きで、だから」  何だか埒があかない。  俺はポケットからスマホを出した。吉田たちと同類になりたくないから、これはただの脅しみたいなもんだけど。 「俺のこと本気ならここで全裸になれよ」 「……え」                  「お前ら、よく言ってるだろ俺に」  止めてほしかったら全裸になれ。  殴られたくなかったら服を脱げ。  スマホのカメラを構えながらにやにやしている馬鹿たちの中に木原もいた。まあ、後ろで黙って見ているだけだったが……。  裸の写真なんてしゃれにならないから、俺は意地でも脱がなかった。と言うか普通、自分からは脱がない。多勢に無勢で力負けすることはあるが、それでも服は死守した。  それに俺の憧れの男は鬼の西松だ。そんじょそこらのいじめられっ子とは体つきが違うから、押さえつけられて脱がされる……なんてことにはまだなっていない。  だから、いじめも机の落書きだとか、ノートの処分だとか、そんな感じで陰湿化するわけだが。  とにかく、これで木原も諦めてくれるはずだった。  だから、木原が真っ赤な顔を伏せて、ワイシャツのボタンを外し始めた時、ぎょっとした。  近くの机を蹴って、木原のストリップを止めさせる。 「青村……」 「お前、気味悪いよ」  こんなことをしてまであんな仲間と一緒にいたいのだろうか。  嫌なものを見せられた気がして、俺はさっさと教室を出た。 ○  青村は去年までサッカー部にいた。  顧問も一目置く選手で、正直、嫉妬した。しかも吐くほどきつい練習でも、無理にしているように見えないところが、余計に俺の劣等感を駆り立てた。  だけど、同時に尊敬もしていた。フィールドを広く見る視野、堂々と監督に意見する自信、ピンチでも笑顔で、最後まで諦めない精神の強さ……。仲間としてこれほど心強いことはない。  俺は青村のプレーに追いつこうと必死だった。彼のとなりで活躍したいと強く思い、厳しい練習も苦にならなくなっていた。  マネージャーの百崎もそんな青村に惚れたんだろう。……あっさり振られてしまったけど。今は部活と勉強で忙しいからと言われて。  百崎は可愛かった。ハキハキしていて、意地の悪いところがなく、話していても嫌じゃない。仕事熱心で、青村とはお似合いに思えた。  俺は、他の多くの部員と同じで百崎の入部当初から彼女を好きだったけど、百崎の意中の相手が青村だと知って諦めた。だって、青村なら仕方がない。どう考えても、なよなよした俺より男らしくてかっこいいのだから。  だが、そう思えないやつもいて。  百崎が青村を好きだったという話が広まると、元々、青村に対して劣等感しか抱けなかった二軍のやつらがエースのあら探しを始めた。  よくもまあ、そんな下らないことに時間を費やせたものだと思ったが、あら探しを始めて、たった数週間で青村と同じ中学だったと言う他校生から「男好き」と言う致命的な情報がもたらされた。  あの青村がホモ。  それはあまりにも強烈な一撃だった。  青村がサッカー部を辞めたのは、そんな情報が入ってきてすぐだった。頭のいい青村のことだ、チームメイトがそんな情報を仕入れてきた理由もすぐわかったのだろう。劣等感が原因なら、自分がいなくなれば話は終わるはずだと。  最初はそうだった。むしろ、青村が抜けたことで戦績は当たり前に悪化したから、後悔するやつも出たくらいで。俺もその一人だ。順当に青村の位置に収まったものの、エースと呼ばれても彼ほどのカリスマ性はなく、働きは戦績に結び付かなかった。  勝てていた試合に勝てなくなり、監督や顧問の苛立ちで部内の空気はどんどん悪くなっていった。そして、腹いせとして青村のマイノリティは最悪な形で学校中に広まることになる。  実行犯が誰かはわからない。わからないが、サッカー部の誰かが青村の教室の黒板にデカデカと書いたのだ。 「青村仁はホモの変態」と。  去年、俺は青村と違うクラスだったから、それを見た青村の反応はわからない。  だけど、今までずっと先頭に立ってチームを引っ張ってきた青村を見てきたからわかる。きっと、自分への悪意の塊である黒板の落書きをじっと見つめたに違いない。取り立てて騒ぐこともなく……。  同じクラスになり、実際に青村がいじめの標的となっている現場を見るのはつらかった。  だけど、体操着を汚されても、机に落書きされても、殴られても。青村は自分はゲイじゃないと否定することもなければ、騒ぎ立てることもなかった。ずば抜けた運動センスの持ち主だったから、よくドラマなんかで見るいじめのような一方的な関係にもならなかった。  自分のマイノリティを否定せず、貶められるような事態には頑として抵抗した。  もうチームを笑顔で引っ張ってくれた面影はない。それでも、青村は間違いなく、青村だった。意思が強くて、頭がよく、昂然として自分の矜持を簡単に捨てたりはしない。  だから百崎は未だに青村が好きなんだろう。相手が同性愛者とわかっても。  不思議と、その頃には俺の百崎への思いは恋愛ではなく、青村を心配する同志への友情に変わっていた。そして青村へは……。 「木原先輩がいてくれたら、仁先輩もきっと心強いですよ」  百崎は何かにつけてそう言っていた。ひょっとして、俺の青村に対する感情に気がついていたのかもしれない。  青村をいじめる連中の背中に隠れている自分が嫌だった。青村のために「やめろ」と言えない自分が情けなかった。  だけど、味方もいないのに、自分の志や矜持だけで立ち向かうなんて俺だったら絶対に無理だ。  あんな風に一人で戦えない。  青村に味方する勇気もなかった。  誰もいない教室で疲れて寝ている青村を見た時、どうしようもないほど胸が熱くなって、気づいたらキスしていた。  青村が好きだ。いつの間にこんなに好きになっていたのかわからない。  唇を離した時、青村と目が合い、心臓が止まるかと思った。  まずい、まずい。そう焦っているうちに、どんどん青村の目が冷たくなるのを感じた。  慌てて謝った。そして許してほしくて好きだと伝えた。頭の中が真っ白で、何も順序立てて話すことができず……気づいたら「全裸になれ」と言われていた。 「お前ら、よく言ってるだろ俺に」  スマホを構えた青村の目は明らかに軽蔑で冷えきっていた。  裸になれと言うのは、何度も聞いたことがある。クラスのいじめのリーダーが、青村を揺するネタほしさにあの手この手で辱しめようとしていた。その中のひとつだ。殴っても言うことを聞かない青村を仲間に押さえつけさせ、無理矢理脱がせようとしたこともある……。  お前ら、と言うことは青村にとって、俺はサッカーのチームメイトなどではなく、いじめの仲間なのだろう。  悔しかった。だけど、仕方がないとも思った。だって、百崎はああ言ったが、青村に手をさしのべたことなど一度もない。こんな俺がそばにいて、心強いわけがなかった。  でも、好きだった。  その気持ちだけでも信じてほしくて、スマホを構える青村の前でシャツのボタンに手をかけた。  脱いだら写真を撮られる。わかっていても、今までなにもしなかった俺が誠意を示すためには、青村に言われた通りに脱ぐしかなかった。  だが、そう覚悟を決め、ボタンをひとつかふたつ外したところで、急に青村が近くの机を蹴りあげた。  ものすごい音に驚いて青村の方を見ると、いかにも汚ないものを見るような目でこっちを見ている。 「お前、気味悪いよ」  それだけ言って教室を出ていく青村。  その背中を追いかけようとしたのに、足が動かなかった。青村が乱暴に閉めた教室の扉が涙で歪む。  失敗した。  自分の最低さに腹が立つ。こんなはずじゃなかった。振られても仕方がないと言う気持ちはどこかにはあった。だが、こんな風に嫌われるはずじゃ……。  溢れる涙を拭った。  青村は木原の告白を「賭け」だと言っていた。  確かに、木原のグループは休み時間に「予鈴まで青村を何発殴れるか」とか「負けたら青村にキス」だとか賭け事のようにして、騒ぎ立てて遊んでいた。  彼らの仲間だと思われた挙げ句、今の告白もその一環だと思われてしまったのだ。脱いだくらいじゃ、何も伝わらない。  こんなこと、違うのに。  そう思われても仕方がない、なにもしなかった自分を恨む。  追いかけて、違う、そうじゃないと言いたい。  だって本当に青村が好きだ。振られてもいいから、ちゃんと好きだと知ってもらいたい。  青村が出ていった扉を開けて、廊下を走った。  一階へ降りる階段で青村に追い付く。 「青村っ」  声が踊り場に響いた。  青村がぎょっとした顔でこっちを向く。  立ち止まった青村の方へ行こうと階段を降りようとした時、体が前のめりに傾いた。あっと思い、体を強ばらせたが思っていたような衝撃は襲ってこない。  代わりに「いってぇ」と言う青村の呻き声がした。  はっとして起き上がると、踊り場で青村が俺の下敷きになって倒れている。 「う、あっ、ご、ごめん……っ」  跳ねるように青村の上から退いた。 「あ、頭とか平気か? 打ってない?」  心配して青村に手を伸ばすと、ギロリと睨み付けられる。つい、反射的に手を引っ込めた。 「青村、ごめ……っ」  さっき押し込めた涙がまた込み上げてきて、両手で顔を隠した。  もうだめだ。最悪だ。寝込みを襲うようにキスなんかした挙げ句、こんな迷惑までかけて……。こんな自分には好きだと伝える資格すらない。 「……何でお前、泣いてんの?」  青村に髪を触られた。 「意味わかんねえんだけど」 「だって……俺……」  言葉が出てこない。今さら何を言っても無駄な気がする。  青村がため息をついた。そのため息が針になって木原の肌を突き刺してくる。  逃げ出したい。逃げ出したいけど、刺々しいため息とは裏腹に優しく髪を触られるから動けない。 「……お前、百崎のこと好きなんじゃないのか? 俺が部活辞めてからくっついたんだろ?」  違う。  しゃくりあげるような声しかでなくて、木原は首を横に振って答えた。  百崎とくっついた話なんか知らない。誰がそんな馬鹿な話を流したんだ。確かに好きだったけど、今はもう違う。  青村が泣いて言葉を詰まらせる俺から答えを聞き出そうと質問を重ねた。 「でも、ノンケだろ? 女が好きなんじゃないのか、お前」  それはそうだけど。  息が苦しくて胸が痛い。どう伝えたらいいのかわからない。 「なあ、本気で俺なんかを好きになったのか?」  その問いかけに、俺は涙を拭いながら「ごめん」と呟いた。  好きだけど、助けなかった。そんな勇気がなくて。 「ごめ……ごめん……っ」 「そうやって泣くような男は好みじゃねえんだけど」 「え?」  反射的に顔をあげると、青村の手が額に近づき、バチッとした音と一緒に痛みと衝撃に襲われる。デコピンされた。 「いっ……痛い」  額に手を当ててのけぞる。  青村が「くくっ」と笑った。  久しぶりに見た青村の笑顔に涙が引っ込んだ。 「あ、おむら……?」 「俺に好かれたかったら男を磨けよ」 「え……」  すっと立ち上がり、青村は「また明日な」と笑った。 「シャツのボタン直せよ」 「あ、うん……」  青村の柔らかい顔を久しぶりに見た。  帰る青村の背中を見て、俺ははっとして声をかけた。 ○  白い御幸の背中。うつ伏せに寝る癖があるのは合宿の時から知っていた。恋愛対象として見たことはなかったが、高校三年のあの日、踊り場で見直した。  帰る俺の背に向かって、御幸は「変わるから」と言った。 「ちゃんと、変わるから。青村に好いてもらえる男に」  ……あれから五年が経過した。  相変わらず女受けのいい優男で、俺の理想の相手とはほど遠い。  それでも御幸はしっかり漢を見せた。しかも、あの日の翌朝に。  登校早々に吉田だとか、俺に突っかかって来ていた連中に真っ向から歯向かい、ものの見事にボコボコにされた。  俺が登校した時にはその喧嘩の救急車騒ぎになっていて、中心人物があの御幸だと知ってかなり面食らった。  それだけでもかなりの衝撃だったのに、放課後に御幸の見舞いに行った時には、鼻の骨を折ったために顔をパンパンに腫らしていて、その上、あちこちアザだらけで、イケメンが台無しだった。今でも夢に出そうなその顔を見て、高校三年生だった俺は妙に納得してしまった。  たぶん、近いうちにこの男を好きになってしまうんだろう、と。  退院後、日頃の行いからか、かなりの大騒ぎを起こした張本人にも関わらず御幸は停学処分を免れた。  大人しい顔しているくせに、やる時はやる男らしい。豆柴が噛みついたようなとんだ騒ぎのせいで俺へのやっかみも終息に向かい、その後の半年は平和な学生生活を送ることができた。  御幸はサッカーで大学を決め、俺も同じ大学の経済学部に進学。  御幸の見た目はある一点以外、理想とはほど遠いものの、人間性は申し分なくて、好きになるのに時間はかからなかった。  そして、年々好きになっている。  布団の中で眠っている御幸の下半身に手を伸ばし、下生えを軽く引っ張る。「ん」と甘い声を出す恋人を呼んだ。 「御幸」  名前を呼ぶと、うつ伏せに寝ていた御幸が顔を見せる。  高三の喧嘩で鼻を折ったからか、少し鼻筋が曲がってしまっている。俺がこいつの見た目で唯一特別に気に入っているところだ。これを見るたび、彼を好きになった理由を思い出す。  御幸はこっちを見て、顔を両手の平でおおった。 「も、見るなよ……。寝起きの顔なんて……」  今さらどんな顔だってかまわない。折れた鼻の腫れた顔のままだとしても、今と同じように一緒にいたに違いない。  こんな風に俺を好きになるやつ、他にはいないだろうな。  と、まあ、まだ一緒に布団の中にいたかったが、何だったらもう一回くらい昨晩の続きをしてもよかったのだが、今日はやることがある。  俺は部屋中に積み上げて置いてある引越し業者マークの段ボール箱たちを見回した。  あれから五年。進学して、二人とも就職できた。独り暮らし用のアパートを解約し、そして、今年になって二人で住むためのマンションの部屋を借りた。  御幸が目を擦り、俺にくっつく。温かい息がこそばゆい。  昨日、これから始まる二人暮らしに勢いづいて、御幸を抱いた。ノンケとこんな関係になるなんて。高校の頃は思いもしなかったのに、不思議なもんだ。 「御幸、朝飯どうする?」  そう声をかけて、つい口元が緩む。  御幸は俺にぺったりとくっつき、また眠りの世界に入っていた。  昨日慣れないことをさせたから、疲れているのかもしれない。  この世の幸せを全部合わせたみたいな寝顔を見ているうちに、片づけは明日でもいい気がしてくる。  俺は寝ている御幸にキスをして、目を閉じた。  朝日が塔になった段ボールの隙間から優しく差し込んでいる。

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