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花の独り言02

ご褒美ご褒美 フカフカのクッションの上で待っていた僕の前に現れたのは ピンセットと綿棒を持った主だった 「主?」 「フェリオも15日目が来ると開花を迎える。その後、することは?」 「受粉」 「そうだね、受粉についてまだ何も教えてなかったね」 いよいよ、受粉が教えてもらえるの!? 最近、夢精をしなくなったけどその分下に下がった袋が心なしか重くなったように感じる 怖くて怖くて病気ってのになったんじゃないかと心配してた 体の奥の方もムズムズして でも、主に言ったら健康じゃない植物って捨てられそうで言えなかった 受粉できるのかな?病気でも? 「ぬ、主...僕黙ってたことがあるんだ」 「なんだい?」 「あ、あのね。最近すごく変なんだ。ココが重くて張っててお腹のここら辺の奥がグズグズする。これって...病気?受粉できる?す、捨てないで!ごめんなさい!ごめんなさいぃ」 一気に不満を吐き出して力が入った手を主が指で撫でてくれる 「捨てないさ。フェリオ、顔を上げて。ごめんね、そんなに不安だったのか。今まで私が気づけなかったのが悪いね」 「ぬ、主ぃ」 ごめん、ごめんと謝りながら撫でてくれる主の指はとてもあったかくて安心できた 「フェリオ仰向けになって脚を開いて」 クッションの上に脚を開いて仰向けになる 「もう少し大きく」 「んっ」 「そ、前に白い液体を出したココが雄しべにあたる部分で花粉をだす、ココが作る袋だね」 オスの部分... 「フェリオ、少し触るよ」 「うん、あっ!」 フワフワした綿棒の先で擦られた入口 「ココが雌しべにあたる部分花粉を受けとる場所だ。まだ、完全に締まってるけど。時間が経てば開く...の、かな?」 えっ...主の歯切れが悪い 「ぬ、主。ちゃんと開くの?」 「え、あぁ多分?」 多分......? 「主ぃ?」

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