自分ではあんまり気づかなかったけど 京が言うんだから多分そうなんだろう。 「あー、そういえば、今年の盆は侑稀実家帰んの？」 「いや、めんどくせぇから多分帰んない。」 「ふーん。」 「京は？」 「俺は今年も1日くらい帰らねぇとかなぁ。妹うっせぇし。」 京には年の離れた妹がいて それがまたすごく可愛い。 「……うるさいとか言ってほんとは可愛いくせに。」 俺の家はひとりっこだったから 兄弟がいる生活って少し憧れる。 「まぁ1泊2日くらいで戻ってくるから。いい子で待ってて。」 「俺はペットか何かかよ笑」 「いーや？俺の大事な人。」 ほら遅刻すんぞー、と京に手を引かれて 俺は慌てて支度をして家を出た。