130 / 213
episode5-16
「…夕方寝すぎたみたいで、もうこれ以上今寝れないんすよね。」
「それで寂しくなってきたんだぁ?」
「……暇だっただけですから。」
京に変なこと言わないでくださいよ、と俺が言うと
わかってるわよぉ、とミサトさんは笑った。
「あ、これ、極秘の話なんだけどね?」
「極秘?」
「ちず、この間珍しく悩んでたわよぉ。」
俺が首を傾げると
ミサトさんは含み笑いしながら話を続けた。
「侑稀君とどうやって進展させたらいいかわからないんだ、って。」
「京が?」
「そーよぅ。珍しいでしょ?」
ともだちにシェアしよう!