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episode5-30
ものの何分かでシャワーを浴びてリビングに戻ってきた京は
俺のほうを見て、ん、と両手を広げた。
「?」
「…侑稀から来て。」
俺はよくわからないまま立ち上がって
京のほうに近づくと
京ははやく、と俺に言った。
「……おかえり。」
すぽっと収まるように京にくっつくと
京はもう一度ただいま、と俺の頭を撫でた。
「………遅かったから、」
「…うん、ごめん、」
「…寂しかった。」
ミサトさんのとこ行こうかと思った、と俺が言うと
2日続けてはだめ、と京は言った。
「…え、なんで知ってんの。」
「ミサトさんからきいた。あんまり侑稀から連絡ねぇから、どーしてんのかなーと思って。」
色々相談されたっつってたけどなんか悩んでた?と京に聞かれて
顔が熱くなるのがわかった。
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