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episode5-32
「ん、ちょっ、長いっ…!」
「いや?」
「嫌じゃ、ないっ、けどっ…、んっ…、」
何度も何度も角度を変えて
まるで俺のことを貪り尽くすように
京のキスは、悔しいくらいに上手い。
「も、ちょ、立ってらんないっ…、」
「…ソファ座る?…それとも、ベッド行く?」
俺はもうこんな状態なのに
京はまだまだ全然余裕そうで。
「……ベッド。」
俺は京の耳元で、ぼそっと呟いた。
「……連れてってくれないと嫌。」
「ふっ…。はいはい、」
仰せのままに、と京は笑って
ひょい、と俺の体を抱き上げた。
「………侑稀、また軽くなったろ。」
「……知らね。」
「ったく…。」
せっかく健康的になってたのに、と京は言って
そっと俺をベッドに下ろした。
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