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episode6-6

-夕方- 「こんちわーす、」 「あらぁ、いらっしゃーい。」 「……どもっす、」 バイトじゃないのにまぁ毎日来るわねぇ、とミサトさんは笑って 先に京だけを奥の席に通した。 「侑稀君侑稀君、」 「……?なんすか…?」 「……"漫画通り"だった?」 ミサトさんは俺だけに聞こえる声で ぼそっとそう呟いて、ふふふー、と笑った。 「なっ、んで、知ってるんすか…、」 「そりゃあもう、見たらわかるわよぉ、」 「え、俺歩き方変っすか、」 まだ腰痛いんすよね、と俺が言うと ちゃんと歩けてるから大丈夫大丈夫、とミサトさんは俺の肩を叩いた。

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