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郷愁-nostalgia-3
「大好きなお嫁さん。幸せだよ」
朱ちゃんの左手を取り薬指に指輪を嵌める。ぴったりのその指輪は、まだくすみを知らずキラキラと輝いている。朱ちゃんは手を大事に胸に当てて喜びが顔に見えている。
「俺も。幸せだ」
どちらからでも無く口と口を重ねて、チュッとリップ音を立てて離れる。目を合わせて口をニンマリとさせて笑う朱ちゃんを見ると、ストッパーなんて単純な理性は捨てて寝室に腕を引っ張り連れて行く。
朝起きたまんまの乱れたベッドに押し倒せば、朱ちゃんは自分の胸に何も言わず俺を引き寄せる。
(いつもそうだな……。何か言う訳でも無く、詮索する事も無く、いつも俺を朱ちゃんの胸にこうして引き寄せてくれる)
その温もりが愛情だと初めて知った時は、何故か涙が止まらなかった。ずっと探して求めていた物は、こんなにじんわりと震えるように心から温かく包んでくれるのだと気づかせてくれた。
「朱……」
手を絡ませると左手にある指輪が冷たく、そこに居ると教えてくれる。
「……っん。みき、や……」
頬から首筋にキスをして、服を脱がせていく。前開きのシャツを来ていた朱ちゃんの服は簡単にその裸体を現す。
既に胸の突起はピンク色にして立っていた。
「期待してた?」
「っ……そんなん……じゃなぃ」
弱々しく否定する言葉は肯定にしか聞こえない。
「待っててくれてありがと」
口に乳首を含んだ、と思わせて歯を立てて軽くカリッと甘噛みする。
「ん!……っぅ!」
ピクリと跳ねる身体は正直に感じたらしく、腰が少し揺れて俺の太腿に大きくなり始めている朱ちゃんのモノが触れた。
「かわい……」
朱ちゃんに跨った状態で膝立ちになり、自分の衣服を床に脱ぎ捨てる。
「もう、俺のこんなだよ」
絡ませていた手を自分のモノに持っていき、朱ちゃんに触らせる。躊躇う事も無く、小さい手に包まれるっていうだけでソレはまた大きく熱くなった。
「ねぇ。みぃくんの舐めたい」
珍しい一言に一瞬目を丸くしてしまったが直ぐに答える。
「いいよ。舐めて」
朱ちゃんの頭の位置まで上り、跨り口元へと持っていくと手を添えてパクリと咥えてくれた。
「っん……熱……」
眠っていたせいか、単に興奮しているからか朱ちゃんの口の中は溶かされそうな程口内を熱くしていた。その熱に俺自身は興奮して、腰を前後に動かし朱ちゃんの舌に膨張するソレを滑らせる。
「っん……ぐっ、っぅ……」
喉に当たると苦しそうにしながらも懸命に離れないように吸い付くその愛おしい顔が、火照って厭らしく乱れている。
もっと苦しんでいる君を見たいと思う俺は異常なのかな。
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