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回転木馬-carousel-4
「ふっ……可愛いね。朱」
近すぎて表情が見えない。
賑やかに沢山の演者が笑っていたバラエティ番組が終わり、録画の再生が終了した為、画面は止まり音声も無くなった。
部屋に奏でるのは、俺達の吐息と粘液の混ざる音だけになってしまった。
「……んっ……ぅ、ぁん……」
トレーナーは脱がされ上半身が樹矢の前に晒される。煌々とリビングの明かりで見える自分の裸は恋人に隅々まで観察されると恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
「何時も何時も白くて美味しそう……ここ勃ってるよ」
人差し指で俺の乳首をグリグリと擦る。あまりに動かすから取れるんじゃないかと不安になる。
「っ!…んぅ…っ、ぁ!……」
反抗する声はいざ出してみると喘ぎにしかならなくて、相手をより興奮させる事を得ただけだった。
樹矢のモノを握る手は力が抜けてしまい、もう空気以外は何も掴めていない。
「朱……もっと気持ちよくなって」
カリッ……っと歯を立ててもう片方の乳首を噛む。ピリリと背筋に電気が走ったように、俺の身体は軽く跳ねて喘がされた。
「んっ……!っはぁ、っ……みぃ……くん」
後頭部しか見えない彼の一部が少しでも近づいてほしくて、髪の毛を手で掴み自分の胸に樹矢を押し付ける。
サラサラの髪の毛は、少しだけ擽ったくて身をよじるとその行動も相手を昂ぶらせる一部になり、太腿に触れる樹矢のソレが大きく固くなった。
「んんぁ……みぃ、く、っぁん……」
名前を呼ぶのは愛おしいから。何も無くても呼べるのは幸せだから。
この気持ちにもシャッターが押せたら良いのにって、俺は樹矢と出会ってから何度も願った。出会った時、撮影をした時、繋がった時、どの瞬間も表情は切り取れるのに感情は切り取って保存する事が決して出来ない。
また、その感情に出会うために俺達は繋がる。『愛おしい』その感情に。
「っああ……!」
「っ……!」
対して慣らされていない穴に樹矢が突っ込んだ。受け入れる事が出来るのは経験と感情からくる愛液があったからだ。
「っは…。朱、動くよ……っ」
俺の中が狭い上に締め付ける穴。
樹矢は挿れてすぐ、絶頂に辿り着いてしまいそうだった。ゆっくり、ゆっくりと腰を動かして俺の中に出入りする。長くて大きいソレは俺の奥に余裕で当たり、喘ぐ声のボリュームが大きくなったと自覚した。
「ぁん!んぅ!っは、はげし…っ……ん!」
「あぁ……き、もちい…朱、朱」
恍惚の表情で樹矢は俺を見下して、激しく動き続ける腰。その動きに合わせて呼吸をしようにも、なかなか酸素が入らない。
「…っ!みっ、す、きっ……っぁ…!」
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