「んっんんんっ……！」 「っぅ……」 　お互いに達した。 　朱ちゃんの粘膜が俺の腹部に掛かったのが熱で分かる。 「んっ！っちょっ、と！みぃ、んぅ……！」 　確かに達したのに、俺は腰の動きを止められなかった。朱ちゃんの髪の毛に指先を絡めて、少しでも離すことを許さない状況を作り、また熱を帯びてきた俺のモノで朱ちゃんを再び快感へ導いていく。 「朱……気持ちいい、よ……」 （本当に、愛してやまないんだ……） 　朱ちゃんの中に放たれた俺の粘液でグチョグチョとさっきより更に卑猥な音を出して部屋中に響く。 「ぁっ、ぁ。んぁ……ん…」 　繋がったまま朱ちゃんの腰を上げ、くるりと反転させる。持ち上がった腰を両手で支えてあげると、白く可愛いお尻が丸見えだ。 「やば……この体勢締まるっ……」 　きゅうきゅうと締め付けられながらも、ゆっくりと腰を動かし始めると枕に顔を埋めていた朱ちゃんは、より深く奥に当たる刺激に戸惑いながらも受け入れてくれた。 「っあ……んぅ！はっ……あぁん……」 　突かれる度に制御できていない漏れる快感の声が俺を、なお興奮させる。 （俺が動くと出る声。俺で感じている。俺が朱ちゃんへ快感を与えて与えられている） 　何度も何度も聞いた朱ちゃんが感じる声は俺が与えたもので、今この世で俺だけしかこの声を知らないと思うと、独占欲が更に増す。 「俺の……俺、だけの朱、朱……」 　もっと奥へと更なる快感を求めて腰の動きを大きくさせる。 　一度果てたせいもあって、朱ちゃんの中は愛液で満たされている。双方どちらのものか分からないそれは、突くと穴から溢れて太腿に伝っている。 （えっろ……） 「みぃ……くんっ。みぃくっ……！」 「なにっ、どうしたの。朱…っ」 　快感に溺れている中、必死に俺を求めて呼ぶ声に腰の動きが止まらない。 「みぃ、くん……んぁっ！気持ち、いいっ！気持ちいよぉ……！！」 　甘い甘いその声が蕩けている朱ちゃんの表情を想像させ、腰を支える手に力が入り突くスピードが無意識に速まり、快楽の絶頂へと導かせる。 （可愛すぎるんだけど……ほんと） 　甘々モードの朱ちゃんは、わざと煽っているのかと思うほどの甘い言葉で俺を誘う。 　朱ちゃんの感じる声と蕩けた声だけで冗談抜きで永遠に興奮してしまう。 「イクっ、出すよ……っ朱！」 「あっ、あ…んっんん！！」 　頂点に達したと同時に深く突けば奥へ奥へと導くようにぎゅうっと締め付けられ、朱ちゃんの中に大量の精子を注ぐ。どうやら二回目なんて関係が無いらしい。 　朱ちゃんがベッドに力尽きるとズルリと俺のモノは朱ちゃんの中から抜ける。うつ伏せのまま息を整えるその姿に、俺は息を呑んだ。 「やっぱりエロい」 　ピンク色に火照った表情、色っぽく吐く息、無意識につけたり首筋のキスマーク、汗ばんだ皮膚にお尻の割れ目からは大量の粘液が滴る。 「も、無理だからな……」 　小さく呟く反抗の声も可愛くて、いつも通りの少し毒ある言葉に俺はニッコリとしてしまう。 「ありがとう、朱ちゃん」 　優しく、優しく抱きしめて絶対に離さないとまた誓った。 end.