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プロローグ
それは、夏のある日の事・・・
「キミハ、ナニヲノゾムノダイ?」
「ぼくは・・・ゆるしてほしいんだ・・・」
「ナニヲソンナニオビエテイルノカナ?」
「ぼくは・・・なにもかも・・・ころしてしまった・・・」
少年の前で、少年は告白を続ける。
「あのころは、なにもなかった・・・ずっとおだやかなまいにちだった・・・」
そこは、森の中。虫篭と網を持った少年は一匹のセミを捕まえた。でも、虫篭に入れる時に・・・
「そっと、にげないように、ただそれだけをかんがえていたんだ・・・」
右手に握っていたセミはいきなり大きく鳴き出した。まるで、悲鳴にも似た叫び声のように・・・
「あっ・・・」
驚いた少年は思わず握る手に力を入れてしまった。翅は捥げ、脚も折れ・・・結果、セミは死んでしまった。
「ナゼ、コロシタノ?」
「ちがう!ころすつもりなんてなかったんだ!」
「ナゼ、コロシタノ?」
「ちがう!」
「ニンゲンジャナカッタカラ?」
「ちがう!」
「カレモニンゲンジャナカッタカラコロシタノ?」
巨人の手の中で少年の身体は握り潰され、頭部だけが血のように真っ赤な池の中に落ちた。
「ちがう!」
「ジャア、シトダッタカラコロシタノ?」
「しかたなかったんだ!ころさなければぼくらがしぬことになるんだ!」
「シトモヒトモ、ミナオナジナノニ?」
「ちがう!ちがうんだよ、小波!!」
暗黒の世界の中で、少年は苦悩する。
「たすけて・・・たすけて・・・たすけて、カルヲくん!!」
“カルヲ君は、ふしぎなヒトだった・・・”
“小波にも、総領にもあえなくてこうえんからみずうみをみていたとき・・・”
どこからか、ベートーベンの交響曲第九番第四楽章で歌われている「歓喜の歌」をハミングする声が聞こえてきた。
その声が聞こえる方へ振り向くと、ジャングルジムの上に一人の少年が座っていた。
“それが、カルヲくんだった・・・”
その少年は振り向いて挨拶をしてきた。
「碇屋ギンジくんだね?ぼくはカルヲ。蛹カルヲっていうんだ。よろしくね」
“なぜか、カルヲくんはぼくのことをしっていた。それをすぐにふしぎにおもわなかったのは、カルヲくんがやさしいえがおをみせてくれたからだとおもう・・・”
“そのよる、ぼくはふしぎなゆめをみた。ぼくとカルヲくんがみずうみのほとりであそんでいた。でも、ぼくたちはいまよりもずっとおさないすがたをしていた。まるで、ふたりはおさななじみのようなかんじだった・・・”
「ギンジくんももっとこっちにおいでよ」
「でも、パンツがぬれるといやだから・・・」
ギンジはパンツ一枚の姿で、足首までの深さぐらいのところにしかいない。
カルヲは服を全部脱いで裸になって、ギンジよりもさらに深いところまで歩を進めてはしゃぎ回ってる。
「だったらさ、パンツもぬいじゃえばいいんだよ、ほらっ」
「ちょ、ちょっと、やめてよ、カルヲくん!」
ギンジのパンツを脱がそうとするカルヲ、カルヲにパンツを脱がされまいと抵抗するギンジ。
と、ブチッと音を立ててゴムが切れ、ギンジのパンツは下にズッコケてしまった。
「ひどいよ、カルヲくん・・・もう、このパンツはダメになっちゃったじゃないか・・・」
「ごめんよ・・・じゃあ、ぼくのパンツあげるから、これをはいてかえりなよ」
「うん・・・ありがとう」
“それからぼくはなにがふあんだったのかをかんぜんにわすれ、カルヲくんとおなじようにはだかになってあそんだ。はっきりいって、およげなくてみずがこわかったのに、いつのまにカルヲくんにてをひかれてこしまでみずにつかっていた・・・”
“もしかしたら、ぼくとカルヲくんはほんとうはゆめでみたようにおさななじみだったのかもしれない・・・だから、ぼくはカルヲくんをまった”
ゲートを出てきたカルヲの前に、床に座り込んでS-DATで音楽を聴いていたギンジの姿があった。
「あれ?ぼくをまっていてくれたのかい?」
「う、うん・・・」
「よかった、ぼくもきみといろいろはなしたかったんだ」
カルヲはまた爽やかな微笑みでギンジを魅了した。
“ぼくはそのあとカルヲくんといっしょにおふろにいった。どうやらカルヲくんはおふろがだいすきみたいで、せっけんであわまみれになって、ぼくもあわまみれになって、いっしょにからだをあらいあった”
「ここもちゃんとあらわないとだめだよ、ほらうごかないで」
カルヲの手はギンジの下腹部で怪しい動きをしていた。
「あはは、くすぐったいよ、カルヲくん」
ギンジはくすぐったいのか身を捩りながら笑って嫌がる。
身体の後は髪を洗い合った後、二人は湯船にゆっくりと浸かった。
「きのう、ゆめをみたんだ。ようちえんのころのぼくとカルヲくんが、みずうみではだかになってあそんでたんだ」
「ふーん。もしかして、それをぼくにはなしたかったのかな?」
「うーん、すこしちがう。ぼくは、そのゆめをみて、もしかしたらカルヲくんとはおさななじみだったんじゃないかなっておもって・・・」
「うれしいよ。ぼくも、もしかしたらきみとはおさななじみだったのかもしれない、っておもってたんだ。ほんとうかどうかはわからないけど」
「ちいさいときのアルバムとか、のこってない?」
「ざんねんだけど・・・」
「そっか、ぼくもなんだ・・・」
すると、ギンジとカルヲ二人しかいない浴場に蛍の光がインストで流れてきた。
「あ、もうおふろもおわりなんだね。それじゃあ、でようか」
“そういってたちあがったカルヲくんをちらっとみてぼくはどきっとした。カルヲくんのオチンチンはゆめでみたときよりもおおきくなっていた”
“いえにかえりたくなかったぼくは、カルオくんのへやにとめてもらった”
「やっぱり、ぼくがしたでねるよ」
「いや、いいよ、ぼくがとめてってたのんだんだから・・・」
「そう?それならいいけど・・・」
少しの間、沈黙があった。
「ぼくは、きみとであえてよかったとおもう」
沈黙を破ったのはカルヲの方だった。
「どうして?」
「ひともしともみんなしぬ。だったら、たくさんのひととめぐりあえたほうがいい。しぬときにひとりぼっちはいやだからね」
カルヲはベッドの上からギンジに微笑みかけた。その微笑に見つめられて、ギンジはなんだか恥ずかしくなったのか、顔を赤らめて目を閉じた。
「おやすみ」
「・・・小波?小波だろ?」
白い霧の中を彷徨い歩いていたギンジは、前方に誰かがいるのを見つけた。それは、死んだ筈の小波ルイだった。
「小波!いきていたんだね!」
嬉しくなったギンジは駆け寄ってルイの手を取った。だが、次の瞬間、ルイの身体は泥のように崩れ落ちてしまった。
「うわああぁっ!」
衝撃の光景を目の当たりにしてギンジは跳ね起きた。あまりの事に荒い息を止められないでいると・・・
「だいじょうぶかい、ギンジくん。もしかして、こわいゆめをみたのかい?」
「カルヲくん・・・ずっと、ぼくをみまもってくれてたの?」
カルヲは温かく微笑みながらうなづいた。
「小波が・・・しんだんだ・・・ぼくをまもって・・・」
「もう、わすれよう。そうでもしないと、きみのガラスのようなこころがくだけてしまう」
カルヲはギンジの手を取った。
「・・・ふるえてるね、ギンジくん。なにがこわいの?」
「・・・うしなうことが・・・たいせつなものをなくすことがこわいんだ・・・」
「・・・きみはなにをのぞむの?」
「てを・・・つないでいて・・・」
カルヲがギンジの望むとおりにギンジの手を強く握ると、ギンジもカルヲの手を握り返してきた。二人の手が絶対に離れないように、強く、固く・・・
“カルヲくんをうしなって、はじめてじぶんのきもちにきづいた・・・こうかいした・・・”
“すき、ってことかい?”
ギンジはうなづいた。
“これはゆめなのかもしれない・・・それでもいいんだ、カルヲくんにあえたから・・・”
ギンジは涙をこぼした。
“ゆめでもいいんだよ・・・なにもわるいことなんてないんだ、ぼくらのあいだには”
涙をぽろぽろこぼして泣いているギンジをカルヲは優しく抱きしめる。
“ぼくはギンジくんのみかただよ・・・だからずっとそばにいたいんだ・・・こうやってだきしめて、きみのぬくもりをかんじたい”
カルヲはギンジの耳元で囁いた。
“きみとひとつになりたいんだ”
その言葉で、ギンジもすがりつくようにカルヲの身体を抱きしめた。
“カルヲくんにこのままだかれよう・・・”
ギンジは目を閉じてカルヲに身を委ねた。
「・・・いいのかい?ギンジくん・・・」
カルヲの問い掛けにギンジは小さく頷いた。
カルヲは自分の唇でギンジの唇を塞ぐとゆっくりと相手の身をベッドに横たえていった。
そして、ギンジの素肌の上に着ていたワイシャツのボタンを一つ一つ外してその薄い胸板を外気に晒した。
続いてカルヲはギンジのズボンのベルトを外し、チャックを降ろし、ブリーフの穴からギンジのおちんちんをつまみ出した。
「かわいいんだね、ギンジくんのチンチン」
「は・・・恥ずかしいよ、カルヲくん・・・」
「大丈夫、恥ずかしくないようにしてあげるよ」
カルヲはギンジのおちんちんにそっと顔を近づけると、しばしその香りを愉しみ、啄む様にキスをした。
「あっ・・・カ、カルヲくんっ」
せつなく震えるギンジの反応する声を耳にして、さらにカルヲはギンジに更なる愉悦を与えようと、微かに膨らんできたギンジのおちんちんに舌を這わせた。
「あっ・・・カ、カルヲくん・・・そんな・・・」
カルヲの舌に舐め上げられる度にふるふると震えながらも、ギンジのおちんちんは徐々にその大きさ・固さを増しながら屹立していく。
「ほら、恥ずかしくなくなったよ」
カルヲに言われて目を開けたギンジは、自分のブリーフの穴からおちんちんが顔を出しておっ立っているのに気づいた。しかし、まだギンジはお子様のようで、まだそのおちんちんの先っちょは殆ど包皮に覆われていた。
「で、でも・・・まだ、恥ずかしいよ、カルヲくん・・・」
「そう?わかった、今度こそ恥ずかしくないようにしてあげるよ」
言うが早いか、カルヲはギンジのおちんちんをはむっ、と咥えた。そして唾をたっぷりと出すと、唇を閉じておちんちんの茎に唾を塗り付けるかのように擦り上げていく。
「あっ・・・カ、カルヲくんっ」
口の中でぴくぴくとふるえるギンジのおちんちんの感触を愉しみながらも、舌先でその先っちょを探し当てたカルヲは、今度はその部分を覆っている包皮を唇で締め付けながら口をまたギンジのおちんちんの根元に向かって動かしていく。
「あっ・・・カ、カルヲくん・・・そんな・・・」
カルヲの愛撫で既にその先端の鈴口から溢れ出していた潤滑液が包皮の中にも沁み渡っていたのだろうか、ギンジのおちんちんの先っちょを覆う包皮はカルヲの唇にガイドされて翻転しながら降ろされていき、解放されたギンジの亀頭はさらに自己主張するかのように膨らみを増していった。
「ほら、今度こそ恥ずかしくなくなったよ」
カルヲに言われて目を開けたギンジは、自分のブリーフの穴からおちんちんがフル勃起して屹立しているのに気付いた。
「で、でも・・・やっぱりまだ恥ずかしいよ、カルヲくん・・・」
「どうしてだい?ちゃんと先っぽも向けているし、ぴんぴんに固くなって勃起してるし、先っちょの割れ目からいい臭いの汁も出ているし、誰が見たって立派なチンポだよ」
「チ、チンポって・・・」
「大人のおちんちん、って事さ」
カルヲはギンジを安心させるかのように微かに微笑んで笑った。
「じゃあ、恥ずかしくなくなったら、今度は僕のも愛してくれないかな?」
「・・・っ・・・う、うん・・・」
カルヲのお願いの意味に気づいたギンジは周知に染まる赤い顔のままで一瞬驚きを見せたが、すぐに受け入れるようにうなずいた。
カルヲはそそくさとズボンとブリーフを脱いで下半身を露わにした。いつかの河原での水遊びの時に見たのと同じく、カルヲの肌は白かった。
そして、その中心脚はすでにギンジにされる愛撫を待ちわびているかのように鎌首を擡げていた。
カルヲはギンジと体の向きを180°回転させると、ギンジの上に覆いかぶさった。
ギンジは自分の目の前に大写しになったカルヲのおちんちんを見上げて戸惑う。
「・・・どうすればいいの?」
顔が逆さまになったままの状態で、カルヲはギンジのチンポ越しに笑顔で答える。
「好きなようにすればいいよ。ギンジくんが愛撫してくれれば、それがどんな事でも僕には無上の快楽になるのさ」
「そう・・・なの?よくわからないや」
「それが、‘愛’ってことさ。さあ、早く僕にギンジくんの愛情を注ぎこんでおくれ」
「うん・・・」
ギンジはそっとカルヲのおちんちんを・・・いや、既に今のギンジのそれと同じ形になっていて、握った感触でその硬さも感じられることから、ギンジは意識を変えた。
“そうか・・・カルヲくんのこれも、もう、おちんちんじゃなくて・・・チンポなんだ・・・”
既に、その先端の鈴口からは、ギンジの愛撫をせがむかのように漏れ出した第一チンポ汁が滴り落ちそうになっていたが、その粘性のおかげですぐには滴下せず、ふるふると揺れていた。それが、カルヲのチンポが流した涙のように見えたギンジは、愛おしそうに口に含んだ。
「あっ・・・ギンジくん・・・」
自分のペニスに加えられた初めての愛しい人からの愛撫が唇によるものだったことに感無量なカルヲは感動を覚えていた。
“ギンジくんが・・・ぼくのものを口で愛してくれるなんて・・・”
嬉しいと思う気持ちが99.89%を占めるものの、残りの微かな思いはギンジの愛撫が稚拙なものに対する欲求不満だった。
「・・・ギンジくん、ちょっと口を窄めてくれないかな?」
「こ、こう?」
ギンジは舌を這わせるのを言ったんやめて、カルヲの望むとおりに口を窄めた。
「うん、そう。ありがとう。じゃあ、ちょっと腰を動かすけど、慌てないで、そのままにして」
カルヲは腰を少しずつ、ゆっくりと前後させて、ギンジの口の中でピストンする。
ギンジは一瞬驚いた表情になるが、目を閉じてカルヲのするがままを受け入れる。
「ああ・・・気持ちいいよ、ギンジくん・・・」
カルヲの表情はうっとりとしてきた。ギンジの唇で締め付けられながらの口ピストン、ギンジの舌が時折行き場を失って自分のペニスの亀頭部に接触する際の心地良さ、そしてお願いしてもいなかったのにいつの間にかギンジはカルヲが腰を引く時はカルヲのチンポが口から抜けそうになるのを嫌がるor防ぐor名残惜しむかのように口を窄める力をより強くしてくれる―――まるでバキュームフェラか?―――のがたまらなく嬉しくて、たちまち大きな快楽の波が迫ってきた。
「ああ・・・気持ちいいよ、ギンジくん・・・堪らないよ・・・君の舌先から、唇から、僕への気持ちが伝わってくるよ・・・」
“・・・そう言ってくれて、僕も嬉しい・・・カルヲくんのこと、大好きだよ・・・”
「ああ・・・気持ちいいよ、ギンジくん・・・このまま、このままイッてしまってもいいかい?」
そう問い掛けながら、本当に慌てて暴発してしまわないようにカルヲは腰の動きを一時停止した。
「うん・・・いいよ・・・カルヲくんのエロスを・・・受け止めてあげる・・・」
カルヲの大胆なお願いにギンジも大胆な承諾をした。そして、その意思を証明するかのようにカルヲのチンポに吸い付いた。
「それじゃあ・・・いくよ、ギンジくん・・・」
カルヲは腰のピストン運動を再開した。ギンジの唇がどんなに締め付けようとも、ギンジの口中に溢れ返っているギンジ自身の唾液とカルヲの第一チンポ汁が混ざり合った潤滑液が滑りを良くしてくれて。カルヲは更なる大きな快楽を感じ、更なる快楽を得ようと腰の動きを更に早くした。
「さあイクよ、ギンジくん・・・出すよ、ギンジくん・・・」
カルヲが絶頂に達する宣言をすると、ギンジはカルヲのチンポを頬張ったままで頷いた。
「モーデルワ、イッヒ、アーデル、ゲーベン・・・ワーデル、アーッ!」
さすがドイツからやってきただけあって最後は総統閣下みたいな発音のドイツ語?で声を上げたカルヲは己の肉の美樹茎をビクビクと快楽に打ち震えさせながらギンジの口中に若葉の香りを持つ白濁液を噴き上げた。
それを、ギンジは己の口中に受け止めていく。それも、顔を歪ませて嫌がる素振りすら見せず、ただ目は閉じているので表情からは窺い知れないが、愛するカルヲのチンポミルクを口中に注ぎ込んで貰った事に反応したのか、ギンジのチンポが嬉しそうにピクピクと震えた。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・ギンジくん、とても気持ち良かったよ・・・ありがとう、ギンジくん・・・」
カルヲが己のチンポをギンジの口から抜き取ると、ギンジはコクリと喉を鳴らして口中に注ぎ込まれたカルヲのチンポミルクを飲み込んだ。
「・・・美味しかったよ、カルヲくんのカルピス・・・」
そう言って微笑んだギンジにカルヲはさらに愛しさを強く感じてしまう。
「ギンジくん・・・僕のカルピスを飲んでくれるなんて・・・なんて君は優しいのだろう・・・なんと君の心は美しいのだろう・・・」
再び身体の向きをギンジと同じにしたカルヲは、ギンジの頬にキスの雨を降らせた。そして、二人は唇を合わせる。
「ああ・・・カルヲくん・・・」「・・・ギンジくん・・・」
唇を触れ合わせるだけでなく、互いの口を開いて舌を侵入させた二人はそれをねっとりと絡み合わせる。
ギンジの口中いや舌上に残っていたらしい己のチンポミルクの残渣を舌で絡め捕ったカルヲはそれを自分の喉奥にギンジと己の混ざり合った唾液で流し落としていった。
「さあ、次はギンジくんが気持ち良くなる番だよ」
「うん・・・」
カルヲはギンジの下腹部に片手を伸ばし、快楽という名の刺激を欲しくて小刻みに小さく震えているギンジのチンポに手を添えた。
「あっ・・・カルヲくん・・・」
「大丈夫、僕に任せて・・・」
「うん・・・」
カルヲの優しい微笑みに見つめられ、ギンジは安堵して目を閉じてカルヲの為すがままになった。
カルヲはギンジのチンポを指で優しくそっと握ると、上下に扱き始めた。
「ああ・・・気持ちいいよ、カルヲくん・・・堪らないよ・・・君の指先から、僕への気持ちが伝わってくるよ・・・」
“・・・そう言ってくれて、僕も嬉しい・・・ギンジくんのこと、大好きだよ・・・”
「ああ・・・気持ちいいよ、カルヲくん・・・このまま、イッちゃっても・・・いい?」
「うん・・・いいよ・・・ギンジくんのエロスを・・・受け止めてあげよう・・・」
ギンジの大胆なお願いにカルヲも大胆な承諾をした。そして、その意思を証明するかのようにギンジのチンポを扱くスピードを加速した。
既にギンジのチンポの先端の切れ込みからは第一チンポ汁がぽろぽろと溢れ出して滴り落ち、カルヲの指に絡まって潤滑液の役目を果たしていた。それ故に、激しい扱きにも関わらず、痛みどころか快楽を逆に増大させていた。
「ああっ・・・カルヲくん、も、もう、出、出そう、出そうだよっ」
「いいよ、我慢しないで、快楽の波に流される事を恐れないで、イッてごらん」
カルヲの優しい言葉にギンジは快楽の波に抵抗することを放棄した。そのまま、急速に快楽の度合いが高まっていくに連れ、ギンジもついに声を上げた。
「もうでるっ!ぼく、ああっ、でるっ!イクっ!・・・わぁっでるっ!あーっ!」
愛しいギンジのチンポがイク瞬間を見たくてカルヲが顔を向けたちょうどその時、ギンジは己の肉の美樹茎をビクビクと快楽に打ち震えさせながらカルヲの顔面に若葉の香りを持つ白濁液を噴き上げた。それを、顔を歪ませて嫌がる素振りすら見せず、しっかりと目を開いてギンジのチンポから白濁液が噴き上がるのを観察しながら顔中に受け止めていくカルヲは、その状況に興奮したのか先ほどイッたばかりなのにもう自分のチンポをビキビキに固くしていた。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・カルヲくん、とても気持ち良かったよ・・・ありがとう、カルヲくん・・・」
あえいでいたギンジがカルヲに顔を向けると、カルヲは自分の顔に降りかかったギンジのチンポミルクを指ですくい取って自分の口中に落としていた。
「・・・美味しいよ、ギンジくんのカルピス・・・」
そう言って微笑んだカルヲにギンジはさらに愛しさを強く感じてしまう。
「カルヲくん・・・僕のカルピスを飲んでくれるなんて・・・とても嬉しいよ」
自分の身体を起こしたギンジはカルヲの頬にキスの雨を降らせながら、カルヲの顔に残った己のチンポミルクの残渣を舌で絡め取っていく。そして、二人は再び唇を合わせる。
「ああ・・・ギンジくん・・・」「・・・カルヲくん・・・」
唇を触れ合わせるだけでなく、互いの口を開いて舌を侵入させた二人はそれをねっとりと絡み合わせる。
最初はカルヲが、次はギンジが、それぞれかわりばんこにイッた。だから次はどうしたいのか、どうなりたいのか、二人の心は一緒だった。
「「次は一緒に・・・」」
頷き合ったギンジとカルヲは一旦身体を離した。そして、カルヲは服を脱いで全裸になるとベッドの上に上がった。一方のギンジも服を脱いで全裸になるとベッドの上に上がり、カルヲにお尻を向けて四つん這いになった。
「・・・ギンジくんのアヌス、とても綺麗だよ・・・」
カルヲはギンジのお尻に顔を近づけるとその匂いを嗅ぎ、その眺めを楽しんだ。
「・・・は、恥ずかしいよ、カルヲくん・・・」
「・・・わかった。じゃあ、じっとしていて・・・」
何もされないと恥ずかしいようで、ギンジの言葉に反応したカルヲはそっとギンジのアヌスにキスをした。
「・・・あっ・・・カ、カルヲくん・・・」
ローションの代わりとして、自分の唾液をたっぷりとギンジのアヌスに舌で塗りつけながら、さらにそこをほぐすかのように舌先を差し込んでいくカルヲ。
「・・・はぅぅ・・・」
アナル感覚に反応し、ギンジのチンポがより固さを増してピクピクと震える。
「・・・ギンジくん、感じてるかい?」
「・・・うん・・・気持ちいいよ・・・チンチン、触ってみて・・・」
ギンジの手に誘われてカルヲは手をギンジのチンポに伸ばし、さらなる快楽を待ちわびるかのように先端から第一チンポ汁を滴らせていることに気づいた。
「・・・ギンジくん、濡れてるね・・・でも、僕もなんだよ・・・」
カルヲの手に誘われてギンジも手をカルヲのチンポに触れさせると、確かに先端からは自分と同様に第一チンポ汁を滴らせていた。
もう、二人とも結ばれる準備は万全のようだった。
ギンジは、自分の第一チンポ汁を指ですくって自らアヌスに塗りこんで最終準備を整えた。
カルヲも同様に自分の第一チンポ汁を指ですくって自分のチンポに塗りたくって最終準備を整えた。
「・・・来て、カルヲくん・・・」
「・・・行くよ、ギンジくん・・・」
四つん這いのまま振り向いて漏らしたギンジの誘いの言葉に乗ってカルヲは膝立ちのまま進むと、己のチンポを目の前のアヌスに当てた。
「・・・入れて・・・」
「・・・入れるよ・・・」
ぐにゅるぅ、という感触とともにカルヲのチンポの亀頭部がギンジのアヌスの中に入った。
「はぐっ・・・」
その異物の侵入感に思わずギンジは顔をひきつらせたが。
「入ったよ、ギンジくん」
カルヲの言葉にギンジは嬉しそうな顔をカルヲに向けた。
「これで・・・カルヲくんと一つに・・・なったんだね・・・」
「そうだけど、これだけでいいのかい?まだ先っちょしか入っていないんだよ?」
カルヲの少しばかり意地悪そうな問い掛けにギンジは頬を赤く染めた。
「・・・全部・・・欲しい・・・」
「わかった。ギンジくんの望むままに、もっと奥まで入れてあげるよ」
カルヲはさらに腰を前に進ませていく。
「ん・・・はあぁぁぁ~~・・・」
自分のアナルにさらに何かが侵入してくるその感触は先ほどと変わりはしなかったが、今度はギンジは顔ををひきつらせるどころか、うっとりとした表情になった。
悦びを感じているのか、ギンジのチンポがピクン、ピクンとしゃくりあげるようにヒクつく。
そして、カルヲの睾丸がギンジの鼠蹊部に当たったところでその動きは止まった。
己のチンポをとうとう根元までギンジのアナルの中に埋め込んでしまったカルヲ。
「ほら・・・僕のチンチン、全部ギンジくんの中に入ったよ・・・」
「うん・・・僕のお尻の中・・・カルヲくんのチンチンでいっぱい・・・」
せつなそうな溜息をつきながら、二人はねっとりとした視線を絡み合わせる。
「・・・動いていいかい?」
「・・・動かして」
今度はカルヲのお願いにギンジが応える形でさらなる愛の営みが展開し始める。
「・・・はぁ・・・ギンジくんの中・・・あったかくて、とっても気持ちいいよ・・・」
「・・・はぁ・・・カルヲくんのチンチン・・・熱くて、とても気持ちいいよ・・・」
己の先端から溢れ出しているいる第一チンポ汁がまるでローションの役目を果たし、ぐちゅ、ずちゅ、ぬちゅ、といやらしい音を立てながら、カルヲのチンポはギンジのアヌスの中でピストン運動する。
カルヲの睾丸がぴたん、ぴとん、ぺたん、ぺとんとギンジの鼠蹊部に当たって可愛い音を出せば、ギンジのチンポもそれでぷるんぷるんと揺れ動かされ、先っちょから第一チンポ汁を自分のおなかやベッドのシーツにまき散らしていく。
「・・・ああ・・・すごいよ、ギンジくん・・・きみのアヌスの中は、まるで密壺のようだ・・・」
激しい前後運動を繰り返しながら、まるで譫言のように呟くカルヲ。
「・・・密壺って?」
カルヲの言葉の意味がよく理解できずにギンジが振り向くと。
「・・・僕が、ものすごく、気持ちいいってことさ・・・」
カルヲはギンジに魅惑的な微笑をこぼす。
「・・・カルヲくん・・・僕の中で、そんなに気持ちよくなってくれて・・・嬉しい・・・」
ギンジもカルヲに保護欲をそそらせるような、恥じらいながらの微笑を見せる。
そして、カルヲが更なる快楽を求めて腰を前後させるスピードを上げていくと、同時にギンジも快楽がさらに高まっていった。
「気持ちいいよ、ギンジくん・・・」「気持ちいいよ、カルヲくん・・・」
ギンジの腰をしっかりつかんで激しく腰を打ち付けるカルヲ。
カルヲに激しくアヌスにチンポを突きたてられて、手で身体を支えきれずにシーツに突っ伏すギンジ。
二人ともオルガスムスに急激に近づいていった。
「も、もう、イキそうだよ、ギンジくん・・・」「も、もう、イカせて、カルヲくん・・・」
二人の思いは一緒だった。そして、二人の絶頂も同時だった。
「でっ出るぅっ!」「いっイクぅっ!」
カルヲはチンポをビクンビクンと震わせてチンポミルクを迸らせた。
ギンジはチンポをプルンプルンと震わせてチンポミルクを噴き上げた。
「・・・・・・・・・はあっ、はあっ、はあっ、はあっ・・・・・・・・・」
森の中、木立ちに寄り掛かるようにしていたギンジは、己のチンポを激しく扱き上げながら白濁液をまき散らしていた。
そして、射精を終えると、己のチンポを握ったまま、力尽きたかのようにそのままズルズルと下に落ちて根元に座り込んだ。
「・・・好きだったんだ・・・カルヲくんのこと・・・死ぬべきなのは、僕の方だったのに・・・」
先ほどのカルヲとの熱く激しい睦み合いは全てギンジがオナニーしてる時の脳内での妄想だったのだ。
「・・・夢の中でも、カルヲくんと会えて良かった・・・」
公園の中はまだ陽の光で暖かい。空は雲一つなく青く澄み渡っていた。風が優しくそよいでいる。そしてセミの鳴く声が響き渡っている。
林の中から出てきたギンジは水飲み場に向かって公園内を歩いていた。そしてその傍のベンチには男性が一人座っていた。
男は着ていたツナギの前のジッパーを開きながらギンジに声をかけた。
「やらないカ?」
その言葉を聞いた途端、ギンジは急に目眩を感じながら思わず無意識に呟いていた。
「ウホいいオトコ・・・」
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