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第53話
「嬉しい。感じてくれてありがとうな亜樹」
「せ・・誠也・・・好きだよ」
「好きだ亜樹。もう少しだけ大丈夫か?」
「うん。誠也も感じてよ」
「ありがとな亜樹」
僕が小さく頷くと誠也は僕の両肩を持ち激しく腰を打ちつけてきた。
奥深くを何回も何回も突き上げられ声が漏れそうになるのを必死に我慢した。
時折、誠也から漏れる甘い吐息が僕の身体をゾクゾクとさせる。
誠也も感じてくれているんだと思うと凄く凄く嬉しくて幸せな気持ちになる。
先輩とはこんな気持ちでヤってはいなかった。
ただ気持ちよくて先輩を好きだと思い込もうとしていたのかもしれない。
例え好きだとか幸せだとか思っていたとしても誠也とのは違う。
こんな胸が締め付けられるほど嬉しいとか幸せだとか思わなかった。
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