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第55話

僕は知らない間に寝ていたらしくて誠也は居なくなっていた。 どうして起こしてくれなかったのと通話すると誠也はクスクスと笑った。 「何故笑うの?」 『起こしたけど亜樹が眠いからって布団に潜ったんだ。可愛かったなぁ〜』 「そ、そうなの?」 『そうだよ。一緒に寝ても良かったけどさ』 可愛かったとか一緒に寝るとかもう心臓がバクバクなる事ばかりを誠也が言ってくる。 イヤフォンで聴く誠也の声はカッコよくてずっと耳元で囁かれているようでもうダメだぁ〜! 誠也を好き過ぎておかしくなりそうだよ。 『亜樹?』 「あっ、ごめん。ぼ、僕、お風呂入るね」 『おぅっ!風邪引くなよ』 「うん。ありがとう!誠也もね早く寝てね」 『亜樹もなおやすみ』 そう言ってアッサリ通話を終わりにされた。 なんか物足りないなぁ〜 ずっとずっと誠也と話をしていたかったなって思ったのは僕だけかな?

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