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撮影のお仕事15

「今さっき、これは大人の玩具って言ったけど、この玩具は正確にはローターって言うんだよ。 そして、こんなに小さいのに振動してネコの子を気持ち良くさせて上げることが出来る道具なんだ……それと、ローションとか潤滑剤、いわゆる滑りがよくなるような液体を使って滑りをよくしてから入れる方がいいんだよ」 「あ、そうなんだー」 「……で、これがローション」  そう言って京平はローションを出して来る。 「そうそう……因みにネコの子の中にもこのローションを使って上げないとネコの子を痛くさせちゃうよ。 元々、ココは入れる所ではないからね……そういう機能はもってないんだ」  京平は諒馬の後ろから抱き締めるように諒馬の耳側であの低音を響かせ諒馬に説明していく。 勿論、玩具等の製品はカメラに見えるようにだ。  その玩具にローションを垂らすと、 「もう入れてみていいよ」  そう言われ諒馬はローターを玲音の中へと入れていく。  まだスイッチは入れてはいない。  ローションを付けたローターはすんなりと玲音の中に入っていくのだ。 「ん……!」  入ったと同時に玲音から鼻から抜けるような甘い声が漏れてくる。  それは入れる瞬間に異物感を感じたのか普通に気持ちがいいのかは分からない。 「それで、中にちゃんと入ったら、このローターいうのは配線が繋がっていて、その先にはリモコンが付いているからスイッチを入れることで、また、振動するんだよ」  諒馬は京平に言われた通りにローターのリモコンでスイッチを入れてみる事にしたようだ。  すると再び玲音は背中を反らせ、 「ぁ……ぁん! ぁあああぁ!」  と言う気持ち良さそうな声を上げていた。 「ね、ネコの子が気持ち良さそうだろ? これを入れながら中を気持ち良くさせておいて、この間に胸や体を舌や指先を使って玲音のことを気持ち良くさせたらいいと思うよ」 「へぇー……」  そう京平の言う事に納得してしまう諒馬。  今まで本当に諒馬は玩具の存在は知らなかった。 ここに来て京平に教えて貰って初めて知った道具だ。  それに玲音は人懐っこくて諒馬に話し掛けてくれた人物だったのだが、京平は全然さっきまでは話し掛けて来なかったのに今では諒馬に優しく丁寧に玩具の使い方を教えてくれている。  ここの社長は人物を見る目があるのであろう。 かっこいい可愛いだけがいい訳ではない。 やはり性格の方も重要視している所なのかもしれない。

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