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初体験 ステップ70

 それから僕は京平の体に吸い付いて痕を残す。 確かに仕事では他の人と仕事しなきゃならないけど、プライベートでは完全に僕の京平なんだからっていう意味でだ。 なんか今日はそういう気分で僕は京平の体に紅い痕を残すのだ。 そんな僕に気付いたのか京平は僕の体にも紅い痕を残していってくれる。 その合間に僕の胸にある突起にも吸い付いてきて体をビクつかせる僕。 「ぁ……そこはっ!」  僕からしてみたらそこは敏感な部分で京平に舐められただけで体が跳ね上がってしまう。 せっかく今日は僕が京平に色々と痕とか残してるのにそうやって京平にやられると僕の方が出来なくなってくる。 だって人間っていうのは、快感に敏感だろう。 敏感でしかも反応してしまうと僕の方が京平に何もしてあげられなくなってしまう。 今日はそれがヤダっていうのか……今日は僕が京平に尽くしたいっていうのか……って思ってるんだけど、最終的には僕が京平に色んな事をするっていうのは難しくなっちゃうんだよね……だってさ中で京平のモノが本格的に動き始めちゃったら、僕の方があまりにも気持ち良すぎて何も出来なくなっちゃうからね。  と思っていたら京平は僕の行動に何か気付いてしまったのか、少しずつではあるものの腰の動きを早めて来たようにも思える。  前に後ろにまたは上にも下にも……。  なんていうのかな? 京平っていう自分はどの位前からこの仕事をしているのか? っていうのは分からないのだけど、腰の動きがスムーズなような気がする。 滑らかともいうのかな? 痛くもないし、もう京平の腰の動きというのはただただ気持ちいいだけだ。  もうその京平の腰の動きに京平に痕を付けるのを諦め、僕は京平の首に両腕を回すと京平の腰の動きに合わせる。 「ぁ……やぁ……んん! ……ぁああん!」  まだまだ緩やかな京平の腰の動き、これが、もうちょっと早まってくると僕の声が益々上がってくるんだけどね。 こう僕の声がふんわりとした感じの時というのは本当にまだ京平の腰の動きは緩やかだっていう事だ。 「いぁん! ……ぁああん! んん……ちょ、いい!」  僕の声がさっきより上がって来たという事は、気持ち的に京平の腰の動きが早くなったという事なのかもしれない。 でも、この時点ではまだまだ僕の中では余裕もあるし、こう激しく後ろの蕾の中にあるポイントを突いてくれてはないもんだから、とりあえずはまだ少し僕には余裕があるっていう感じだ。  それが、やがてゆっくりと早くなって来て、京平の額にも汗が滲んでくる頃には京平の腰の動きが早くなってくる。 しかも、縦の動きが早さを増したって感じになってきたのかもしれない。 縦の動きになると僕の中にあるポイントをも突かれ、僕の方も本格的に気持ち良くなってきたようにも思える。 「やぁああん! はぁああん! きょ、京平……っ! ぁあん! きょ、京平……僕……京平の事が……はぁ……はぁ……」  そう息を乱しながら僕は言葉を繋げる。 「京平の事……はぁ……はぁ……好きだから……」  そう言うと京平の方はにこりと笑顔になって、僕の腰辺りに腕を回してくると、僕の事を引き寄せて唇を重ねてくる。

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