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1.夏の暑さは容赦がないです
電子音がする。
ヴー…。
音がする度に、腹の奥が熱くなるのが智也(ともや)には分かった。
「っ、…はぁ…ン」
歩くと少しずつ角度が変わり、時折、前立腺に当たると腰が蕩けるような感覚に足が震えた。
「んんっ」
手にしていた乾いた洗濯物を床に落とす。
家主達が帰ってくる前に家事を終わらせなければならないのに、一つ一つの動作が快楽を助長して、なかなかスムーズに動けない。
「く、ぅ…」
ローターが良いところに当たらないよう、ゆっくりとしゃがみこんで洗濯物を取ろうとした瞬間、「ただいまー」と鈴のような声が聞こえた。
相手を迎えなければと、反射的に立ち上がった瞬間、ゴリッと膨れあがった前立腺に振動するローターが当たり、ビリッとした快楽に床へ蹲り、ビクンビクンと全身を震わした。
リビングのドアが開く。
「ただいまー!トモ!あれ?今日は裸エプロンなんだ?すっげーかわいい」
無邪気な声が、蹲る智也の体勢には全く触れず、恥ずかしい格好の方を指摘し、そのままの勢いで抱きついてきた。
「あ、オモチャもしてるー!おしりの穴から、なんか出てるよ?きもちよさそう~」
パクパクと開閉するアナルから出ているローターの線を見つけ、くいっくいっと小さな指が弄ぶ。
「くぅっ、んんっ!」
「これ、だれが入れたの?秋(しゅう)にぃ?春(はる)にぃ?父さん?」
「は、ぁ…っ春人(しゅんと)さ、…ンっ」
「じゃあ、裸エプロンは?」
「ン、秋人(しゅうと)さん…です…っあ、ぁ…」
「ふぅん…いいなぁ、大学生。おれも学校が早くなければ、朝、トモといっぱい遊べるのに」
幼い声音が、まるで友達との健全な遊びのごとく、平然と言う。
「ま、でも、皆が帰ってくるまでは、トモと遊べるけど!ね、おかえりのチューして?」
「っ、ん…はい、流夏(りゅうか)さん…おかえり、なさい…ン」
智也が真っ赤な顔を上げると、まだ幼さの残る目の大きな流夏がランドセルを背負い、汚れた体操服のまま智也のキスを心待ちにしている。その小さな唇に優しくキスをすると、流夏が破顔した。それだけ見ると、まだまだ子どもなのだと気づかされる。
「へへ~、ただいまぁ~トモ~。学校疲れた~。トモのおちんちん吸いたい~」
「あ、流夏さっ…」
まるで母の乳を強請るように、物騒なことを言いながら流夏が智也のエプロンを剥ぐと、大きな瞳が更に大きくなった。
「あ、むりだね」
「っ、っ…!」
エプロンの下には、銀色に光る鍵付きの貞操帯と尿道プラグを差し込まれたまま勃起している智也のペニスがあった。
「これは、誰?」
「冬慈(とうじ)さま…です…」
「だよね~、父さんっぽいもん」
ケラケラと流夏が笑う。
「じゃあ、おっぱいでいいや。おっぱい吸わせて~」
「りゅ、流夏さん…っだめ、今は…っあ、あぁあーーっっ」
エプロンの肩紐の部分からチラチラ見えていた赤く尖った乳首を見つけると、智也の制止は無視して、流夏はパクリと口に含み、勢いよくソコを吸った。日中、ずっとローターで甘イキをしていた敏感な体には性感帯への刺激は強く、ローターの振動と相まって、智也は小さな体をぎゅうっと抱きしめて射精をせずに絶頂した。
「ひっちゃっふぁの?(イッちゃったの?)、ふぁわいい(かわいい)」
「ふぅ~~っっ、んんん…っっ」
ガクガク震える智也の体に気づいて、流夏が乳首を口に含みながら笑う。
「ん~、じゃあ、今度はこっちぃ~、んん~」
「ぁ、ひっやぁ、んんんん――っっ!!」
エプロンを退けて、もう片方の乳首へ流夏が吸い付く。離れたばかりの唾液でテラテラと光っている乳首の方は、容赦ない指先が根元からギュッとそこを摘む。
一度イッた体は、呆気なく絶頂に向かう。射精しない絶頂は、腰から全身に甘い電気を流し、ピークが過ぎても快楽は過ぎない。
「トモ、かわいい。かわいいよ。ね、おっぱい、ちゅうちゅう吸われるのと、ぎゅうって指でされるの、どっちが好き?」
「あ゛、あっ!!ひ、ぅっや、やめっ」
「えー?やなの?じゃあ、こう…噛んだ方がいい?それとも、引っ掻くの?」
「ひぃっ!!あ、アァッ」
「もう、アンアン言ってるだけじゃわかんないよ~。あ、それとも~、やっぱりおしりの方がいい?じゃあ、おしりかわいい、かわいいしてあげるね?」
子どもは容赦がない。射精もできず何度もイカされ、体がきつい。
快楽とこの後のことを考え、智也の瞳からボロッと大粒の涙が零れた。
「流夏さ、…っ、も、今は、無理、です…っ、春人さん達が帰ってきてからにして…っ」
「え、やだよ-!春にぃ達がいると、おれの好きなようにできないじゃん!それに、腕入れさしてくれないし!!おれだって、トモのことちゃんと気持ちよくさせたいの!」
ぷりぷりと流夏は可愛く怒りながら自分より40センチ以上デカい男を転がし、繰り返す絶頂でひくつく尻を自分の方へ向けさせた。
「おれもあとちょっとすれば、ちゃんとおれのおちんちんで気持ちよくさせてあげられるからね?だから、それまで、こっちで我慢して?」
ヴーと電子音のする穴に、塗る付いた人肌が触れる。ビクッと、これから来る衝撃に、智也の体が反射的に硬直した。それに気づいて、流夏の手が優しく双丘を撫でる。
「もう~、緊張しなくてもだいじょうぶだってば~。いつまで経ってもこっちは慣れないね?トモ。」
「っ、ぃひ…っ」
「すぐ気持ちいいところ…触ってあげるね?」
「ぃあああぁあーーーーっっっ」
ミチミチとアナルが広がる。
ローターの比なんかじゃない。窄めた5本の指が、閉じた場所を無理矢理割り開いていく。
「―――ひ、やっあ、ぐぅっ!!」
慣れた体は裂けることはないが、その一歩手前の感覚に恐怖から智也は泣きじゃくった。
「はぁ、かわいい…その顔、かわいい、トモ」
恍惚とした声音で流夏が呟く。そのまま、緩く抜き差しを続けながら手はずるずると奥へ侵入していく。一番太い拳部分がズプンッと入ると、ようやく智也は息を吐いた。
「ひっく、ひっ…ひぅ…」
「ほら、入ったよ、全部。トモのおしり、おれの手、食べちゃってる。あ、これ、おもちゃだね?動いてる」
「あうぅぅっ!!やぁ、あ、やめ…っ」
「あ、トモのナカ、動いた!きもちいい?これ」
「あ!!あ゛あぁっあっひ!!」
入れっぱなしのローターを奥の腸壁に押しつけられる。入れているだけではあり得ない刺激に、智也は床に爪を立てた。
「へへ、おしりギュウギュウ締めてる。きもちいいんだね、トモ。じゃあ、こっちは?」
「ヒィああっああアアァアー――っっ」
「あ、すっごい。すっごいね、トモ」
前立腺を押し潰されるように、否、押し潰されている。振動するローターでナカに入った流夏の手がグリグリとソコを刺激する。
「あっあっあっっあぅううぅ…っっ」
バチバチと目の前が白くなり、呼吸をするだけで精一杯だ。
「トモ、いい?きもちいい?春にぃ達のおちんちんよりきもちい?」
「あぅ、ぐっひあ、あっあ゛、あぁっ」
「もう、だから、それじゃあ、わかんないってば。あ、そっか。ごめんね。いつものところシてないからか?今、シてあげる、ね?」
「っっっ―――――――――!!!!」
ずぶぶぶっと腸壁が全て奥まで広がる。
「あ、あった!おしろの中の、穴。ここもちゃんと可愛がってあげるね?」
「やぁ、や、ら…っやら、ぁ…ひぃっ――――――――!!!!」
朦朧とする意識の中で何をされるのか気づいた智也は、力の入らない体で首を左右に振って制止する。しかし、流夏はそれに気づいていながらも、ズドンと容赦なく腕を肘まで入れた。
それと同時にS字結腸まで開かれ、今度こそ一瞬、智也の意識が飛ぶ。
「っぁ――――、ぁ…ひ…っ」
「すごい、トモ。ピクピクしてる。かわいい、かわいい。これは絶対きもちいいよね?」
「っ、っ――――!っ――――!!」
どこから出た液体か分からないが、ずちゅん、ずちゅん、とイヤラシい水音が二人を包んでいる。意識を飛ばそうとしても、強烈な刺激が頭の中をスパークして、すぐに現実へ戻しに来る。
智也はもう、声も上げられず、ローターと流夏の手が腹の中の性感帯を犯す感覚にただただ絶頂を繰り返し痙攣するしかない。
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