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第10話

「もういい。」 そういって裕翔の横をすり抜けて家を出ようとするが裕翔に腕を掴まれた。 「ちょっ...。なに?浮気ってなんでそんな話になるの?」 「昨日飲み潰れたって言ったけどあれ、嘘なんだろ?あの女といたんだろ?」 「え...。あの女ってなに...」 「もう、嘘つかなくていいから...。」 「待って!1回頭冷やして整理しよ!春もとりあえず家の中入って。」 そう言われ裕翔に家の中へ押し込まれてしまった春は仕方なくリビングに戻る。 リビングに戻った2人は向かい合って座るが、なかなか声を発そうとはしなかった。 ー言い訳でも考えてんのかよ。...くっそ。

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