バックから激しく揺さぶり続けて、漸くその時がやって来た。 俺の体に体を密着させてきた内田の体が震えて、俺の中に考えたくない何かが注がれた。 これで……解放される。 「芝崎……もっとご奉仕して?」 入れられたまま抱き起こされ、向き合って内田の腰の上に座らされる。 はっ？ ………終わったんだろ? お前今、俺の中に出しただろ? 終わりじゃ……ないのか………? 首に掴まるように促されて、喰われる様に唇に噛み付かれる。 「んんっ!!!??」 俺の中でまた内田のモノがムクムクと固さと熱量を持って大きさを取り戻した。 膝を抱え上げられて体を大きく揺さぶられる。 先程より深い結合が俺の頭を狂わせていく。 痛みだけではない感覚が身体中を巡る。 「あぁ…あ…あん…内田の…奥…きもちい……ひぃんっはぁん!あん!!」 頭の中が快楽に犯されていく……。 「芝崎……初めて見たときから好きだったんだ」 「覚えてる?俺がカツアゲ中に芝崎が乱入してきたの」 「小さいのに気が強くって可愛かった……」 「芝崎の為に前園達と縁切って真面目にしてたんだよ?」 「俺のものになってよ……ずっと大切にするから」 俺の体を犯しながら、好きだ、好きだと伝えてくる男の問いに、下からの突き上げでガクガクと首を縦に振るしか出来なかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「好きだ…芝崎…可愛い」 二度、中出しされてぐったりと力の入らない俺の体を後ろから抱きしめてチュッチュッとキスの雨を降らせ続ける。 俺は抵抗する力も無くそれを浴び続けている。 あぁ……この精液まみれのメイド服……宮本になんて言おう……。 ……て言うか俺のパンツどこだ……? 見当たらないんだけど? キョロキョロ視線を彷徨わせる俺の視界に内田が入ってきて、 「どうしたの?邪魔なんてこないから……もうちょっとこうさせててよ?」 と、微笑む内田。 嬉しそうなその笑顔に対して嫌悪感は無く……。 俺は……真っ直ぐに向けられる愛情に絆されたのか? 初めてのセックスに虜になったのか? それとも……初めから惹かれていたのか? 何かわかるかと、その綺麗な顔に自分から口付けてみた……。 ――――――――――――――――― こんなに可愛いく俺を虜にした芝崎か? 女子の為にクラスメイトを差し出した岡崎か? 気合い入れすぎなメイドフェチな宮本か? バカどもに絡まれてた遠藤か? 俺がきれる切欠となった前園か? それとも……芝崎のメイド服が見たいと単純に願ったこの俺か? さぁ……感謝をするなら誰に感謝しようか……。 俺の腕の中にぼんやりと身を預ける愛しい男を抱き締める。 初恋と呼んでも良いほどのいとおしさに心が温かいもので満たされた。