boly 恋ってさ、「夏の終わり、または高校生活最後の夏休み」より
    予備校の帰り、腹が減ったなーと思いながら駅の階段を下りていると、視線の先に見覚えのある男がいた。駅前のロータリーの手すりに浅くケツを乗せて、足元にはスケボー。なんか、こっちを見ていた。だから目が合って、誰だったか思い出すのに少し時間がかかったけど、そいつのほうに向かって歩いていくうちに鷹藤という名前を思い出して、「よっ」と声をかける頃にはセーフ。 「何してんの? 誰かと待ち合わせ?」

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    誰かを好きになってみたい17歳と、そんな彼に惹かれる18歳。恋愛未満の男子高校生達。
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    4話 / 20,305文字 / 281
    2019/4/7 更新