『環境』

[No.1ホストに迫られています。]

 

 

 

「環境が変わると、慣れるまで大変ですよね」

 

「どうしたの急に」

 

「いえ、ふと思いまして…」

 

「うーん…まあそうだねえ。新しい挑戦の始まり!って感じで俺は好きだけど?」

 

「…ふふ。そういうタイプでしたね、ほらあの時も」

 

「あー…。確かにかなり思い切って今までの環境を捨てた気がする」

 

「……『捨てる』って言い方は、ちょっと…あんまり好きじゃない、です」

 

「うん?」

 

「だって、その…捨てた、中には俺も含まれてる……みたいな」

 

「…あのねえ。もし仮にそうだとしたら、今こうして話してるのはどういう状況かな?」

 

「うう…分かってます。分かってます、けど…」

 

「慣れ親しんだ身の回りを一変させてまで君を留めておきたかったんだよ、隣に」

 

「…!」

 

「俺があの話を持ちかけてから。離れるか、悩んだでしょう」

 

「……気づいてたんですか」

 

「ホストの観察眼舐めないでくれる?」

 

「すみません…」

 

「ふふ、ごめん。怒ってないよ。ホストどうこうじゃなくて君相手だから気づけたっていうのが本当のところ」

 

「正直すごく悩んで、迷いもしました」

 

「それだけ真剣に考えてくれてるって嬉しかったし、尚更大事にしようと思ったよ」

 

「…ありがとうございます」

 

「そんな相手だったり、何かの目標があればきっと頑張れるんじゃないかな」

 

「はい。お互いにとって、毎日を生きる糧でいられるような存在でありたいです」

 

「うん、今までも…これからも。ね?」

 

 

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1000♡達成記念のお話です。

 

自分自身、他サイトからこちらに環境が変わり、戸惑っている部分もあるのでふと書きたいと思い立ったものになります。

 

最初のお話からネタバレになりかけですみません…ぎりぎりセーフな、はず…!本編298.以降から完結までお読みいただければきっと分かるかと…

 

 

新学期が始まったり、転職されたり。環境が変わる節目は漠然とした不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。私も感じたことがあります。少なくともこのfujossyさんに登録されているユーザーの皆様からは温かい反応をいただけて、本当にほっとしております。今後も精進してまいりますね。

 

 

次回は2000♡達成で執筆予定です。よろしくお願いします!