「三都幻妖夜話 京都編」に表紙イラストをいただきました。そして、ボーイズラブと私は新しいステージへ…
秋花粉症でぼーっとしています。シドウカオルです。
いつも拙作「三都幻妖夜話」をお読みくださっている方々、ありがとうございます。
作者はぼーっとしていますが、毎日、自動更新してくれているfujossyさんのシステムにも感謝です。
お陰様で私も日刊シドウカオルです。
昨日、京都編の最終話までの投稿予約を完了しましたので、これから毎日、10月24日(水)まで確実に日刊連載です。お暇がありましたら、ぜひ読んでやってください。
その「三都幻妖夜話 京都編」に、長年の創作友達、しまもさんがカバーイラストを送ってくれました。
さっそく表紙に使わせてもらいました。ありがとうございます!!
しまもさんは私が「ボーイズラブと私」ネタでこのブログに書いている、ほんまもんの中2だったころからの友人です。お互いの黒歴史を握り合っている間柄で、もう本当にあらゆる意味合いで頭があがりません。
いつも励ましてくれる友達ですが、しまもさんは異常にキャパが広く、私が何を書こうが平然と「いいんやない」と読んでくれます。ダメ出しされたことがないです。いつもフフフ……と笑って「いいんやない?」と言う、ミステリアスな人です。
いいの……? なんか言うて。
中2のころから、多くは語らず、絵を描いて贈ってくれる活字中毒で絵描きの友達なんですが、多分その絵が感想なのだろうなと思っています。「読んだよ。こういう話やった」という絵なんだろうなって。
今回の絵も「ほんまや……こういう話やった、京都編」という絵で、私それで昔からいつも、自分の作品がどういう作品なのかを知れるんです。鏡みたいなもんなんですね、しまもさんは。
それに限らず、読んでくれた方々からいただくコメントは、私にとっては鏡みたいなもので、それを見てやっと、自分がどういう作品を書いているのか分かるようなところがあります。
作者なら分かっとけよっていう部分なんですが、自作を客観的に見るのって難しいです。
ご自分でもお書きになる方々には、「そうねー」ってご共感いただけるのかもしれませんが。
今回も、しまもさんから絵をいただいて、「そういう話やったんか」と改めて納得してます。遅いよ! そして鈍すぎて自分が怖い! もっと精進して自作を客観視するようにしたいと思います。
ブログの前記事「ボーイズラブと私」に出てくる目に星がキラキラしてるクラスメイトのコメントも、私は自作を写した鏡像として受け取ったんです。
その感想を聞いたとき、私は実はひとりではありませんでした。同じように私の作品を読んでくれてた友達と一緒に聞いてて、「キャラA(男)とキャラB(男)は恋してると思う☆」という感想に「ええ!? そうやったん!?」てびっくり新事実やなって思って(作者も知らんかった)、その友達に聞いたんです。「そういう話やったコレ?」って。
するとその友人は私に言いました。
「それはお前しだい。お前がこの作品の神やから。
でもどう読むかは読者しだい。物語は読む人それぞれのものやから」
ああ、そうやなあと当時思って、☆の人に私は言いました。
「じゃあ、キャラAとキャラBは恋してると思う。あなたの世界では。それでいいと思う。そう思っといて」
「いいの? ありがとう☆ そういうお話もいつか書いてね☆彡」
と言って、☆の人は去っていき、たぶん彼女の中では私の物語はボーイズラブ小説だったのだろうと思います。
実際どうなのかよく分かりません。私は当時、女子校生活をしていて、そこでの友達との日々のできごとからインスパイア☆彡された物事を、ストーリーとして吐き出してただけだったと思うので。
それがラブやとまずくない? ラブでもええけど。ラブじゃなくない?
どっちでもいいか! という性格だったので、あまり深くは考えず生きてました。
世の中に、いわゆる恋愛ってもんがあることを、全く大して意識もせず、小説という文字列に恋して生きてるような、ぼーっとした子でしたね、私は。今も若干そうです。
私と☆の人との話を聞いてた友達は、☆の人が去ってから私に聞いたんです。
「男が男と恋愛するのって、かおるは気持ち悪くない?」
「別に。そんなの自由じゃない?」
私はほんまにそう思って答えてたんですが、それは家族ぐるみで付き合いのある人に、そういう人がいたからでした。その人はいい人だったし、立派な人物で、子供の私にも礼儀正しく振る舞ってくれる紳士で、私にとっては好きな人物だったんですけど、好きになる人がいつも同性でした。
へー。って。それって変じゃない? 普通、異性間でするもんじゃない?
そういう気もしたんですけど、親に聞いたら「そうでもないで」っておとんが言うし、おかんも「必ずしも、そうでもない。女が好きな女もいてる」っていうんで、そうなんやって思って。つーか「変じゃない?」とか言われても、実際そうなら、そうやろう。他人がどうのこうの言うことではない。そういうものなんや。自由。みんな、好きな人とくっついといたらええわ。
という理解でウン十年。
私の書く物語にはほっとんど進歩がなく、剣振り回したり首がふっとんだりして、異性愛だろうが同性愛だろうが、そもそも恋愛がテーマとしてあまり登場せず、「どっちでもいい」みたいな世界のままでした。
だあれも私に「恋愛小説を書け」とは求めませんでした。
しまもさんも何書いても「いいんやない?」とフフフ……って笑っていたし。
類友ってあるのか、「恋愛より剣をふりまわすほうが大事」という人が私の読者さんでした。
しかし。どんな人間にも進歩はあるもの。私にも新しい芸風を磨く時がやってくるのです。
それは、二人目の腐女子との邂逅。私が二十代のころに働いてた職場でのことでした。
つづく。
(続く必要あります!? ほんま謎。またの機会がありましたら)