舞台『運命の鼓動、宿命の光』

清白 妙です。

いつも作品をお読みいただき、ありがとうございます。

「運命の鼓動、宿命の光」第五・六話を投稿しました。

 

ノア視点となる今回は、二話ともに舞台のお話です。

『運命の鼓動、宿命の光』という悲劇を演じるノアを描いてみました。

宝塚みたいにお芝居の中に歌やダンスがある……みたいな劇の設定となっているため、劇中に歌の歌詞が出てくるわけです。

ちなみに歌詞なんか書いたのは実に二十二年振り!

あまりに久し振りすぎて、めっちゃ苦労しました( ̄▽ ̄;)

 

ちなみにお芝居はあれで終わりではなく、まだもう少しだけ続きがあります。

 

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狂気に囚われたアイリーンは、デリックと番を刺殺します。←

物言わぬデリックを抱きしめて、「やっと私だけのものになった」と微笑むアイリーン。

彼女はすぐに捕らえられ、裁判ののち死罪が決定します。

断頭台に登ってものなお嬉しそうに微笑む彼女に、死刑執行人が問います。

「これから死ぬというのに怖くはないのか」

「デリックさまの元へ行けるのですもの。怖いはずがありません」

 

かくして断頭台の露と消えたアイリーン。

両親は絶望のあまり私財を全て手放して、どこか遠くへ旅立ってしまい、その後彼らの姿を見た者は誰もいませんでした。

 

事件は人々の記憶から消えて行きますが、数十年後、ある女性の告発で、再注目を浴びることに。

それはマスグレイヴ家で働いていたメイドでした。

マスグレイヴ一家の非道な振る舞いの一部始終を目撃していた彼女は、事件当時は雇い主の報復を恐れて他言せずにいましたが、自分の命が尽きようとしていることがわかり、ようやく重い口を開きました。

悲劇のうちに散ったアイリーンの名は一躍有名になり、彼女の墓には大勢の人が花を手向けました。

やがて彼女は一途な愛に準じた女神として、人々に信仰されるようになりましたとさ。

 

おしまい。

 

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実はコレ、以前書こうと思ってプロットまで作ったネタだったのですが、あまりの暗さにお蔵入りさせたのでした( ̄▽ ̄;)

ここで供養出来て、本当によかった。

(自己満ですみません……)

 

 

アイリーンの恋は終わりましたが、ランドルフとノアの恋はまだまだ続きます。

続きも楽しんでいただけますと幸いです♪