「本日のディナーは勇者さんです。おかわり。」毎日更新一時停止について +アゼシャルSS

 

おこんばんは!木樫です。

お久しぶりですね、ブログどうやって書いてたか忘れたぞ…!(老化)

そう言えばリアクションが一日五回まで押せるようになったとか。なのにどうして私は今日から更新停止なんだーーー!!!タイミングが悪い作者だぜ!!

 

そいでもって言いたいことはタイトルで終わりなんですが、文章がおかしければすみません。いやはや申し訳ない、今風邪を引いていて思考能力低下中だったりするのです…! しかし結構元気なので大丈夫です! ただただ暑くてぐらつくだけで、メンタルはかなり普通!(無敵)

 

という事で晩ご飯勇者、序話で一旦更新停止のおしらせ。

先日ツイッターでアンケートをとったところ、一旦停止してもいいよ!の票が多かったので停止することにしました!

期間は大体一ヶ月くらいですヽ(;▽;)ノ

 

理由は以下のとおり!

 

・最終大シリアス章(仮)はそこそこ書いてから展開がこれでいいのかとか、少し考えたい

・他の一時停止している連載小説もストックを作る時間が欲しい

・ココナラでのイラスト、文章の依頼が集中

・仕事と執筆で毎日ギリギリだったりする

・おかわり。もエブ転載に際して全て加筆修正しているので、ある程度追いつかせたい

・エブ毎日連載中の「誰かこの暴君を殴ってくれ!」もストックがないので作らねばならぬ

・と言うか、書いたら終わらせないとだから寂しくて筆が乗らぬ。ちっとも乗らぬ。晩ご飯勇者がなくなったら私は小説を書き続けられるのか…?

 

いやはや、様々な理由がありましたが、どれもこれも特に重大な問題ではなかったりしますね…!(汗)

 

私は初めて掲載した晩ご飯勇者がみなさまのお手にとっていただけた系作者ですので、一発屋なわけです。でも友人にでーじょうぶだ!と言われてせやな!と復活したので今はあまり気にしていませんヽ(*´∀`)ノ

 

それでも晩ご飯勇者はずっと毎日更新していたので、多忙を理由に止めてしまうことになるとは……自分が五人欲しい。

 

そんなわけで、以上!

木樫喪失編でした!(ん?)

 

↓以下小ネタSS

 

【日常化】

[アゼル視点で、天界編以降。まだタローがいない頃のある日]

 

 

 今日は朝から少し慌ただしかった。

 日帰りができる範囲だが幻惑の森の様子がおかしいと言う報告を受け、玉座の間での報告や謁見を終わらせてから、俺は渋々城を離れた。

 本当はアイツから少しも離れたくないけれど、なかなかそうもいかない。アイツは俺を抱きしめて「いってらっしゃい」とキスをしたが、余計に離れがたくなるだけだ。

 だが俺は王様だから、嫌でも代わりはいないのだ。誰かに王座を譲りたいと思ったのはオオムカデの足よりも多いだろう。

 

 それから夕日が沈んだ頃帰ってきたが、出迎えたのは溜まった書類だ。それも仕方がないことで、書類どもは俺のサインじゃないとだめだとがなっていた。

 面倒だけど、俺にしかできないと知っていると、また渋々ペンを取るしかない。別に、俺は真面目じゃないぜ。どっちかってーと傲慢な暴君だ。ライゼンは笑ったが、俺はフン、とそっぽを向いた。

 

 そんなわけだから、ディナーは書類を捌きながら干し肉をかじってすませた。

 元々仕事が忙しくなると保存食ですませるタイプだったが、どうにも味気なくてまた不貞腐れた。ディナーってのは今日あった事を語って聞かせるアイツの声がないと、こうもつまらないのか。

 味気ない干し肉をかじりながら、アイツの事を思い出す。

 

 アイツは談話中、よく俺に本をオススメする。

 魔境時代から読書が好きだった俺と、勉強が好きで元々読書家のアイツは、同じ趣味を持つからだ。

 けれどその本のチョイスがいちいちアイツらしい。

 物語を勧める時、大体ハッピーエンドを選んでくる。恋愛モノだと、のんびりした面立ちを心なしか輝かせてやってみようと言ってくる。戦闘シーンは実際にできるか真剣に考えて、人間国のお菓子の本はどれが好みか全て答えるまで寝かせない勢いだった。

 後で夜更けだと気がつき、珍しくバツが悪そうに赤くなっていたアイツは、とんでもなく可愛かった。

 

「……あぁ、そう言えば今日はまだだった気がする」

 

 あいつのことを思い返すと、どうしてこんなに妙な違和感があるのか、漸く合点がいく。

 今日はアレがまだだ。俺としたことが、不覚だぜ。

 気がついたら今すぐ逢いたくて仕方がない。俺は急いで仕事を終わらせるべく、ペンを三本走らせた。

 

 ◇

 

 すっかり帰るのが遅くなったが、日付が変わりそうな時間になるレベルの執務にしては、褒められた早さだったと思う。

 一瞬で眠気を散らす〝シャチク〟と言う職業能力を持つアイツのことだ、きっといつものようにのんびりと読書かレシピ整理でもしているのだろう。

 

 そう思って部屋に帰ると、珍しい光景が待っていた。

 いつだって俺を待っていてくれるアイツが、ソファーの上でうたた寝をしていたのだ。

 

「ぐ……シャル、おい」

「……ん……」

 

 ぱかりと口を開けた間抜けな顔で眠っているシャルは、最高にかわいい。だが今日はまだだと気がついたら、そわそわと落ち着かなくなった俺は、どうにか起こしたい気持ちと起こすのはもったいない、じゃないかわいそうだと言う二律背反に、控えめに名前を呼ぶに留める。

 

 ソファーの肘掛にしなだれかかって眠るシャルを何度か小さく呼ぶ。

 すると「んむ…」と言葉になっていない返事が聞こえて、シャルはようやく目を覚ました。

 

「……あぜる……おかぇり、だ……んん……」

 

 ゆらりと手を伸ばして、触れるか触れないかの位置を彷徨っていた俺の手を掴み、舌っ足らずなおかえりを言うシャル。──しめた、寝ぼけてるぞ。

 俺はそーっとしゃがみこみ、こそこそとシャルの耳に唇を寄せる。

 寝ぼけたシャルならうまく忘れてくれるだろう。しめしめと心持ち悪い男のような気分になる。

 

「……後でちゃんとベッドに運んでやるから、俺を悶絶させてからおやすめ」

「ん…?」

「俺を悶絶させろ」

 

 今日はまだ、持病の発作を起こしていない。

 

 執務中に気づいたこととはこれだった。

 なんか文句あんのか? いたって真剣な問題だぜ。俺は毎日シャルになにかしらの不意打ちで殺されているのに、今日はちっとも悩殺されてないのだ。由々しき事態である。

 

 寝ぼけたシャルは緩く首をかしげてから、瞬きを数度して俺を見つめる。

 それからにへら、と癒し系最大値に笑い、困ったような声を出して、気持ちよさそうに俺の手に頬を摺り寄せた。

 

「んと、どう、しよー…かぁ……ンンー…ふふ、あぜる、どうして、ほしー…んだ…?」

 ゴンッ!

「うぐッ…! あぅ、もうお、おやすめ馬鹿野郎ぉぉ…ッ!」

 

 ──コングラッチュレーション、今日も無事ノルマクリア。

 

 俺限定の天然一撃必殺を受け、大満足。俺は掴まれた手の指先まで赤くなって、また眠りに落ちていったシャルを起こさないよう、できる限り静かに悶絶する。

 

 いつの間にやら毎日の日課となっていたシャルかわいいを嗜みながら、しばし震え、存分に堪能した後は満ち足りた表情でシャルをベッドに運んだ俺だった。

 ふう。今日も俺の嫁は尊かったぜ。

 

 結

 

ありがとうございました!!

ノルマクリアでももう一回遊べないドンだぞ、アゼル(`・ω・´)

 

こんなおバカで甘いアゼシャル。

ではまたひと月後に、ご賞味くだされー!