名づけの話

「往きゆきてカサンドラ」
https://fujossy.jp/books/14383


完結しております。連休のお供にどうぞ。
仕事介護育児闘病等で連休何それ?な方は気分転換の一助に。

 

唐突ですが主人公二人の名前の話をします。

 

キャラの名前を考えるのは好きです。名前である程度動かしやすさが決まります。たとえば「権左衛門」という名前をつけたら動かせる範囲は相当狭まるわけです。

 

カサンドラの二人は、「大我」と「琉加」という名前です。

 

今回は「タイガ」と「リューカ」という音の響きが先にありました。「Tiger」と「龍」につながることと、どちらも母音「a」で終わるあたりのセット感で、兄弟らしさを出せるかなと思いまして。

もっと統一感を出すため、「リュー"ガ"」にして、止め字も同じにする案もありました。「泰我」と「龍我」とか。でも、これだとストーリーに対してごつすぎるというか、兄弟間で組の跡目争いでも始まりそうだったのと、弟のほうには少し女性的なイメージを含ませたかったという理由もあって現在の形におさまりました。また、あまりにもペア感出し過ぎるのもこの兄弟っぽくない感じがしたので、止め字もそれぞれ別物にしました。

 

琉加を天使になぞらえる場面が何度か出てきますが、これは名前に引きずられて出てきた部分です。フランス語的発音では「リュカ」と発音されるところの「ルカ(Lukas/Lucas)」は、正しくは「聖人」であって天使ではないのですが、まあそこはほれ、ニュアンスで。

 

総じて「カサンドラ」は拙作にしてはキレイ系の名前が多いです。女性陣は蘭子に百合だし、「鳳城眞秀」なんて習字の時間が嫌いになりそうな画数です。そんな中では「桝谷圭史」はナチュラルなほうだと思いますが、この方は性格も外見もマッチョなのでこのぐらいにしておかないと出力パワーがデカすぎる気がしたのでした。

 

それにしても、この人(桝谷圭史)を書くのは本当にムカついたもんです。でも、ある時からカタルシスめいたものを感じるようになったんですよね。いいぞもっとやれ、みたいな。そしたら、前々回のブログ記事にも書いた萩尾先生も「残酷な神が支配する」でグレッグを描かれていた時に同じようなことを感じられたようで、もちろん私如きが「同じ」とは申し上げられませんが、「分かるー!!!」と思えたことがかなり嬉しかったです(笑)

 

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「恋するハソラン」
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