僕の夜完結
『僕の夜を壊して 〜 生き人形の恋』(https://fujossy.jp/books/16189)が完結しました。
こちらはある作品のオマージュのつもりで書いたのですが、恥ずかしいとかBLだしなとか色々考えて、元となる作品名は明かしていなかったんですが、オマージュは元作品がわかるとなお面白いと書いているのを見てちょっと揺れました。
でも読んでる人いないだろうしな……。
まあ、いいや。
高橋克彦さんの『悪魔のトリル』です。
ちなみに『竜の棺』も大好きで、話としては無茶苦茶でトンデモで、説明が長くて寝ちゃうんですけど、なんか男の戦いとか昭和っぽい熱いタイプの中二病が詰まっていて好きです。
全然そんなの求めていなかったのに、おっさん同士が生きて日本へ帰ろうと語りながら夕日を見ているシーンに萌えたぎらされ、あれは作者のトラップにまんまと引っ掛かった感がありました。
(脱線終了)
一人称小説ばかり書くので、キャラによって文体を変えるタイプなのですが
この話の主人公の彬は大正時代の青年ですのでほんのり昔風の言い回しを交えてはいますが、一般的な文体に近いので、比較的書きやすかったです。
いわゆる若者口調の場合、どの程度乱すかの加減が難しいんですよね……。
下手に流行り言葉を入れ込むと、ほんの数年で古臭くなりますし。
本当は入れたくない単語NO1はスマホ。
ほんの数年前までケータイが半数だったのに、今はほとんどなくなって、ケータイの描写があると、時代を感じる。
って、ことはあと五年後くらいすればスマホの次世代が出るんじゃないの……と、戦々恐々。
うっかりLINEとか書かないように、メッセージとか、通話とか、誤魔化しに余念がない。
メールですらもう古く感じるのかな?とか、そこらへんの感覚はよくわからない。
何せ、先週スマホデビューですから!
Mac歴が長く、iPadも使っているので、設定やサイト連携なんかはなんとかなるのですが、
通話が……。
使い方全然説明しないどころか、説明が必要かも聞かない。
かけ方と切り方教えないの、なんで?
タップとスワイプの差で動かずに焦るんだけど。
まあ、それはどうでもいいですね。
『僕の夜を壊して』では、スマホと類似する問題として、この当時、卒業祝いの電報を打っていたの問題がありました。
以前何かでお祝い電報の最初がいつかというのを見た記憶はあるのですが、いつかを覚えていない……。
調べればわかるんでしょうが、なぜかこの部分は手を抜いてしました。
『僕の夜…』は、番外編もあるのですが、読者キョトーンな内容だったようなので、こちらには転載しません。
ざっくりいうと、最終回より十数年後、清比古が結婚した女性の子供が主人公で、特異な環境で育つと、感覚狂うよね……というじんわりコメディなのですが、読者さん的には、どこがコメディなの?と困惑するようで……。
主人公は見た目も愛らしい高校生のおぼっちゃま。
見た目も態度もシャッキリしない住み込み下男が母の愛人で、血の繋がった父。
戸籍上の父親は見目麗しいエリート(清比古)で、愛人(彬)もたくましく頼りになるエリート。
自分に仕える下男の父親と、尊敬でき憧れの父親二人、そして母親などに愛され、ちょっと愛情の感覚の狂ったほんわか愛されお坊ちゃん。
愛されすぎな状況で、自分が愛されて当然という感覚が染み付いているため、下心を持って自分に尽くす友人を簡単に受け入れる代わりに実はとっても無邪気に打算的。
とっても天真爛漫に、憧れの父親(清比古)やその愛人(彬)とも一発ヤれないかと狙いつつ、構築してきた奔放すぎる友情関係を精算する話です。
9℃さんから頂いた清比古
そうそう、こういう感じで描きたかったけど、描けなかったの……!