30,800円の話(長文)
「丘の上洋菓子店(改)第3話 心優しいオオカミさん」を公開しました。
https://fujossy.jp/books/17037/stories/327538
元の「丘の上洋菓子店」は、獣人オメガバースコンテスト用に書きました。応募締め切り日当日に急に思い立って書き始め、MAJIでSHIME切る2分前に投稿したというギリギリでいつも生きていたかった作品です。
そのコンテストには先に別作品を出していました。それが「キマイラの告解」です。
獣人もオメガバースも私の嗜好にはないものだったので、それはそれは苦労して書いた、という話は何度かここの記事でも書いたかと思います。
(結果として賞には至りませんでしたが、個人的に思い入れの深い作品だったので、どこかで日の目を見せてあげたいと思い、いるかネットブックスさんから電子書籍として出版していただきました。現在はfujossyさんからは引き揚げています)
キマイラを書き上げた後、妙にハイになっていた私は、その勢いで「キマイラ」とは違う、もっと気楽な、のほほんとしたものを書きたいと思いつきました。そこで生まれたのが「丘の上洋菓子店」なので、キマイラあっての丘の上、です。
冒頭、保育園児達のほのぼのとした描写から始まり、ヒツジのパティシエが出てきて、恋人のスイーツ大好きオオカミといちゃついてる。どう見てもイチャラブ路線のお話です。キマイラの息苦しさの反動で書き始めたわけですから、私自身も当初は「そういう話」として書こうとしていたのです。
でもお、アタシってえ、イチャラブ書くの苦手なヒトじゃないですかあ?(知らねえよ)
実際書いてみたら、そう「のほほん」でもなくなってしまいました。前作をお読みいただいた方はご存じのことと思いますけれども。
で、何しろ前回は時間がない中で、ほぼ推敲なしで押し込んだもので、正直、不備がありまくっていました。誤字脱字もあったし、我ながら唐突だな、と感じる場面もありました。が、コンテスト応募作品ということで、締切日以降の修正もできず、悶々としたりもしていました。
そういった不備を、ある意味、補完・回収する意味もあって、続編の後日譚「丘の上洋菓子店 ~トライフル~」を書きました。正確にはそれは二義的な目的で、第一の目的は「新作書いたら必ずアマギフ500円分くれるキャンペーン」に応募したかったから、というのはここだけの話です。
これらの「丘の上~」、いつかきちんと推敲してまとめたい欲求はずっとあったのですが、そんなことぼんやり思ってるうちは「いつか」なんて日は決して来やしないので、ずっと放置していました。
さて、前回記事にも書いたように、ここ一ヶ月ほどかなり忙しくて「その恋~」を書く気力・体力はなく、でも何かしなくちゃという気持ちだけはありました。
そこで、新たに考えて書くのは無理でも既存作品のリライト作業ならできるかなーと、安易に手をつけたのが「丘の上」だったわけです。しかし、リライト作業もそれはそれで面倒で(面倒って言ったよこの人)、新たに書くのと同等に面倒で(また言ったよ)、思ったより全然捗りませんでした。
まずストーリーに関しては、二作品を単純につなげて、重複する説明的な部分を削除したらどうにかなるんやん?と思ってたら大間違いでした。文体からして、何これ書いた人、別人ちゃうん?と思うほど別物で、いや逆にここまで変えられるのって才能やろ、作者天才やん、そうそう天才天才、と自分に言い聞かせながら作業してはみたものの、結論からしたら、そんなおだてても何もでぇへんよ、って感じで、要はほぼ全面書き直す心づもりにならないとどうにもならんわコレ、だったのです。
結局退職して時間ができて三日後になって(何故三日後なのかは前記事参照)、ようやくまともに作業しました。
どのぐらいまともかというと
なんてったって
さんまんはっぴゃくえんもする
「一太郎2020 プラチナ [35周年記念版] 特別優待版 (ダウンロード版)」
を購入したほどです。
一太郎バリエーションの中でもプラチナにした理由→モリサワフォントが欲しかったから。
ちなみにAdobeフォントが使いたいという理由だけでIllustratorCCも利用している。ものすごい宝の持ち腐れ。
実際使ってみたら、購入時には「ふーん、そんなのもついてんのか」としか思わなかった「詠太」がたいへん活躍しました。
音声読み上げソフトなんですけどね、誤字脱字がこれでかなり減る。自分の書いたものって、特に画面で読んでると、自分に甘い私なんぞは「だいじょぶだいじょぶー」と脳内小島よしおが言うので見逃すんですよ。それがだいぶ減った。というか、こんなに間違えてたのかよ!!って思い知った。これからも木村カエラの旦那(それは瑛太、今年から芸名を本名フルネームの永山瑛太に改名)にお願いして既存作品ちょこちょこ直していくかもしれないです。「その恋」の校正考えると死にそう。死にたくないから後回しにします(弱い)。
更に、一太郎の機能として存在する「表記のゆらぎ」チェック機能があーた。ちょっとあーた。こういうの欲しかったんだって。何度も言ってるじゃん、一作品の中に「気づいた」と「気付いた」とか、「うなずく」と「頷く」とか、表記を混在させたくないけどいつもどっち使ってたかわかんなくなっちゃって調べるの面倒だから放置して結果野放図になってるって。声には出してないけど、自分の中では一万回ぐらい言ってるし、ツイッターでは五回ぐらい言ってる。
それがあーた。ちょっとあーた。チェックしてくれんだってよ、一太郎の奴。ばかやろう、なんでもっと早く言ってくれなかったんだ。俺、おまえにとってなんだったんだよ……!
そんな感じで書いた「丘の上洋菓子店(さんまんはっぴゃくえんがおこした奇跡)」をよろしくお願いします。
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ASINは「B083Y4BW72」です。
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