成宮結人32歳、眠れない上司

眠れない上司、成宮結人32歳。不眠症と味覚障害を患うコミュ障ハイスペックボンボン。

あまりクリーンではない富豪、成宮一族のお坊ちゃまだが家族間の確執が深刻で、幼少期に既に心を閉ざしている。まず両親に疎まれ愛情を得られず生きてきた。教育係に厳しく躾指導され文武両道だが、余りに暗く誰にも心を開かず無感情で没コミュニケーションなため人望がない。17歳の時に祖父の臨終に立ち会い、実は父親と思ってきた人は兄で祖父が実父と知らされる。母親は行方不明。結人は父親70歳、母親20代の間に出来た醜聞の子であった。成宮家のスキャンダルは隠され結人は兄の子として戸籍に入っているため祖父を実父と呼べる術はなかったが、何もかもに絶望しただ息をしているだけの人形になっていた結人にはそれすら心に響く事はなかった。実父は亡くなるに辺り、遺産を結人に託したが当然成宮一族の猛反発にあう。そこで結人を守る後見人が結人に遺産放棄させる代わりに結人を独立させ成宮家から切り離す提案をし、結人は成人と共に独立戸籍を得て成宮から離れた。実は実父が生前全てそう取り計らうよう後見人に指示していた。結人には後見人が密かに管理していた実父の隠し資産が与えられ、何不自由なく暮らせる財を保有させたが、社会性の無さを心配した後見人が大学進学から就職までを手配して現在に至る。生活力はなく、食事はサプリメントと機能性食品のみ。身の回りの事は後見人の指示により、後見人との面談に利用するホテルのコンシェルジュとホテル内ショップに一任。服も整髪もホテル内で済ます。同年代よりシックなセレブ感があるが世間知らずで感情的にはとても幼い。叩き込まれた文武両道な才で有能なサラリーマンとして評価されているがやはり人望はない。抑え込まれ続けた愛情の飢えから重度の不眠を患っているが本人は原因に気づいていない。そんな中で出会ったゲイの部下、周防貴之。彼から与えられる洪水のような愛欲と快楽に戸惑い嫌悪しながらも次第に離れがたくなっていく上司…

 

※と、いうのが上司の過去エピソードです。後に続く漫画に出てきたりします。

おつきあいいただければ幸いです。