視点にこだわりたい話

作品にリアクションやコメント等、頂きましてありがとうございます。
本日、「PLASTIC KISS」act.2が終わりました。
ちょっとは手直ししているのですが、小説を書き始めたばかりの頃の作品なのでかなり文体が乱れていて、本当にお恥ずかしいですね……。
これはこれで、まあこんな時もあったなと懐かしく思っています。

 

私は小説を書く上で、視点を大切にしたいなと思っています。
その上で、ひとつの章の中で、視点をころころと変えないようにしています。
ページをめくる度にside ~ と視点が変わり、登場人物全員の心情がわかる小説は、読み手にとって親切だと思いますし、ネット小説ではその手法も多く、誰が何を考えているかが手に取るようにわかる作品が求められてるのかもしれないなとは思います。
でも、自分が読んできて感銘を受けた書籍が、読み手の想像力を働かせるようなものが多かったので、私もそういうお話を書くことに憧れているのです。
だから、書くときは読者さんに想像してもらえる部分を残すようにしています。
プラキスは、章ごとにアスカという主人公が各々の他者視点で語られるお話です。
そういうお話を自分が読んだことがなかったので、書いてみたいと思いました。
いろんな他者視点からアスカを追いかけ、アスカという人物を浮かび上がらせていくというスタイルです。
各章のアフターでは、side Aとしてアスカ視点に変わります。
side Aは、アスカ視点でありA面(表面=主人公視点)という意味です。
けれど、そこでも終わった4日間をアスカが逐一振り返るというような書き方はしていません。
あくまでも謎の部分は謎のままで、side Aはさらりと終わります。

短編を書くときは、頭の中でお話を思い描いているうちに、どちらの視点で書くかが自ずと決まります。
お話を書くときに考えるのは、読み手にとってどこが見えなければ面白いかなということです。
隠された部分を引き立たせるために、見える部分を書いています。
それを考えるうちに誰の心情を追えばいいかが決まり、視点が定まってきます。
だから、小難しいことは書いていなくても私の書くものはわかりにくいと思われているかもしれません。
それでも、見えない部分を効果的に表現することは自分の好きなことであり、やりたいことでもあるので、ここはブレないでいようと思います。
あと、受けの魅力を客観的に書きたいときは、攻め視点で書きますw

 

……そんな、たいそうなもんじゃないですけど←
引き続き、よろしくお願いします。