盆灯篭とは?
こんばんは、果林です。
最近は短編ばかり書いていますが、一応元気です。
さて、今回更新した『盆灯篭』なのですが、おそらくは皆様の想像している『灯籠』とは違うので少しだけ説明を。
写真を添付してますのでそちらをご覧いただきたいのですが、灯篭とついていますが火は入れません。
基本的には六角形の灯篭部分に色とりどりの紙を貼り、モップの柄のような長い棒が付いています。
これは広島の南西部を中心に信仰されている、浄土真宗の中でも『安芸門徒』と呼ばれる宗派の中だけで行われている風習で、その他の宗教における卒塔婆のような物になります。
もっとも、卒塔婆のようにお寺で用意してもらうわけではなく、8月に入るとスーパーやホームセンター、お花屋さんやコンビニなどありとあらゆる所で販売されており、一つ1,000円弱と大変手頃な値段という事もあって局所的ながらなかなか廃れない風習なんだろうなと思っています。
そしてお話の中にも出てきますが、初盆の方のお参りの時だけは、真っ白な盆灯篭を飾ります。
まだまだ悲しみの癒えない時期でしょうから、お祭り騒ぎのようなキラキラの盆灯篭は似合わない...という事なのかもしれませんね。
平地があまりなく(平地はほぼ海軍が使用していた為だそうです)山の斜面をこの盆灯篭が埋め尽くしている光景は、お盆にしか実家に戻れない私にとって故郷そのものなのです。