最近書いた二つの短編について
今更なんですけど最近投稿した
「狂い愛、恋に墜ちる」
「スレチガイ片思い」
について勝手に語っていきます。
「狂い愛、恋に墜ちる」について
全て読んだ方は、おちる、の字がどうして「墜ちる」なのか分かっていただけると思います。未読の方はどうして「墜ちる」なのか知るために、是非読んでください。宣伝です。すみません。
ここからは、既読の方を想定して語りますのでネタバレ注意です。
この話は以前、友人の誕生日プレゼントとして書いた話です。どうしてこんな話になったのかというと、その友人が「黒髪眼鏡ヤンデレの医者が好き!でもヤンデレに愛される側がそれを受け入れなかったり人形みたいになったりするのは嫌い!ふざけんな!」みたいなことを言っていたからです。正直、非常に難しい条件でした。でも何とかやり遂げました。
なぜこの話がごしゅよばなど別の作品と比べて文学チックな小難しい話になったのかというと簡単です。これを書いた時期、マジで中島敦と夏目漱石と谷崎潤一郎くらいしか読んでいませんでした。読んでる本にダイレクトに影響を受けた結果です。
ちなみに実際に作中に出てくる作品は、太宰治の斜陽以外は既読です。その中で一番好きなのは谷崎潤一郎の痴人の愛です。読んだことのある方は分かると思いますが、身もふたもないことを言ってしまえばあれはM男の話です。だから好きです。
次にキャラクターについて。
凪斗くんはかなり私に近いです。あの卑屈さはほとんど私です。なので書くのに全く困りませんでした。
嵐先生はめちゃくちゃ大変でした。ヤンデレを書く、という試み自体初だったので悪戦苦闘しつつ何とか書いた記憶があります。上手くヤンデレになっていればいいな、と。
秀は割とキャラが掴みやすかったです。多分私がよく書くキャラだからだと思います。密かに一途に想い続けるお人好しの幼馴染は私の得意技(?)です。
保成先生は元々嵐先生が好きなんて設定はありませんでした。モブ止まりにするはずだったのに結果的に一番報われないキャラになってしまいました。だけど保成先生の恋心のこじれ方は大好きです。
最後に内容について。
入院設定にしたのは、ヤンデレの医者を書きたかったから、それだけじゃありません。一年前にちょうど、靭帯を切って入院をしたのでそれが影響していると思います。まあ整形外科と呼吸器内科では全く病棟の雰囲気は違うんでしょうけど、少しでも病棟の雰囲気が出せていれば嬉しいです。ちなみに整形外科の病棟にものすごいイケメンの看護師がいたのは今でも忘れられません。いつか看護師の話を書きたいなぁ。
次に凪斗くんや嵐先生を文学好きの設定にしたのは、言うまでもありませんね。私がその時期ちょうど純文学ばかり読んでいたからです。今は悲しいことに漫画ばかりです。いつかがっつり時間をとってまた純文学を読みたいです。
次に作中の「死にたくなるような青空」という言葉について。これは実際に、私の高校の教師が言っていた言葉です。多分誰も覚えてないんだろうな、だけど私はずっと忘れられませんでした。そして入院中、その病院の屋上で青空を見た時ふっとその言葉を思い出したんです。だから、あんな終わり方になりました。
最後に終わり方について。私なりに、ヤンデレに愛される話として最高のハッピーエンドを書いたつもりです。世間一般的にあれはメリーバッドエンドとして認識されるのだと思いますが。
「スレチガイ片思い」について
これはコンテスト作品です。「狂い愛、恋に墜ちる」は十日ほどかけたのに対してこれは二日ほどしかかけていないので、そこまで語ることはありません。
キャラについて。
恋愛に興味のないふりをして実は一途で世話焼き×見た目はイケメンチャラ男、中身はかなりの甘えたがり(信頼した相手に対して)は私の十八番ですね。ごしゅよばの千紘×誠人もそうです。
ちなみに祐樹が二次オタゲーマー設定になったのは、確実に今やってるゲームの影響です。今乗りに乗ってるA3!というイケメン役者育成ゲームをご存知でしょうか。そうです、茅ヶ崎至に確実に影響を受けました。知らない方は是非ググってみてください。残念すぎる超イケメン(個人的見解)がでてきます。ちなみに私の推しではなくて、私の推しは皇天馬というオレ様天才役者です。彼はド受けの男子高校生(個人的見解)です。興味ないですねすみません。
内容について。
実は書き始めた当初はこんな話になるなんて全く思っていなくて「結婚する気がないせいで同棲してる彼女と喧嘩した男を書こう」というぼんやりとした考えしかありませんでした。それがいつの間にか、こうなってました。私お得意の見切り発車です。まあ形になったので結果オーライです。
何年も悟らせずにずっと片思いをするという設定が好きすぎて、こうなりました。片思いが実は片思いじゃなかった!報われたー!って瞬間が大好きなんです。片思いの期間が長ければ長いほど好きです。
今回のコンテストは「結婚」がテーマですが、私は男同士が普通に認められる世界観があまり好きではありません。だからといって極度に迫害される世界観も好きではありませんが。現実に即した世界観じゃないと違和感があって読めないし書けないです。なのでいつかLGBTが普通に認められる世界がくれば、きっと私は男同士が普通に認められる世界観しか書かなくなると思います。そんな世界が来るといいですね。
前回同様終わり方がよく分からなくて困っているのですが、これで終わりです。
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ここまで読んでいただけてありがとうございました!これからもよろしくお願いします。