『ルカの福音』 あとがき
ということで、無事に『ルカの福音』が完結しました。
といっても、もともと、ある文芸専門サイトで公開していたものを手直しして投稿したものですから、完結するのは決まっていたことなのですが。
この作品、R18ではない文芸専門サイトのコンテストに応募したのですが、一次で落選してしまいました。
作品に力があればレギュレーションすらも覆せると思って臨んだのですが、力が足りなかったようです。自分ではいい出来だと思っていただけに、悔しいですね。
本編の四分の一くらいは性描写に使ったでしょうか。でも、官能小説として書いたものではなく、あくまで文学として書いたものです。
ですから、エンタメ性がほとんどなく、読者が望むようなラストではなかったかもしれません。
元々は『風と木の詩』に近いラストを想定していました。でも、その真似ではつまらないということで、書いている途中で「こうなるだろうな」と思い直し、変えた次第です。
本当はさらにもっと違う形での「別れ」を描きたかったのですが、まだまだ私には『創造力』が足りないようです。それは次作以降の課題にしたいと思います。
この作品は「What's Sex?」がテーマになっています。
「性別」「性行為」「人間の性(さが)」とはどのようなものか。ルカとマタイ、二人の主人公が繰り返しそれを問いかけています。
もちろん、何かしら一つの答えがあるわけではないのでしょうが、昨今のLGBTs議論の一助になればと思う次第です。
この後は、同じく別のサイトで公開していたものを手直しして公開する予定です。
完結済みが二作品ありますが、どちらも結構手直しが必要で、どれくらいのペースで公開できるかは未定です。
ずっと思っていたことなのですが、ラストの傾向(ハッピーエンドかサッドエンドか)をタグに書いた方がいいのでしょうか。
私は、ハッピーでもサッドでも、ラストが見えると冷めてしまう方なので、どんなラストか知らない状態で小説を読みたいと思っています。
でも、ハッピーしか読みたくないって方もいるでしょう。
そのへん、難しいですね・・・