goroからのご挨拶 2
どうもご無沙汰しております、いつもお世話になっております、ゴローです。
いつもながらご愛読頂きまして誠にありがとうございます。皆様には心から感謝しております。
私がこちらのフジョッシーさんの方で主に書かせて頂いておりますDTD(Dusk to Dawn)なのですが、第二章を書き始めたのが年が明けてすぐの頃ですかね。……まさか世界がこんな事になるとは想像もしておりませんでした。「もしかしてゴローさん、影響されて書いてるの?」と思われている方もおられるかと思いますが、【全くの偶然】です。なので私自身どうしようか迷っているのが現状です。
先月の半ば辺りでしょうか……ちょっと一時的に休載しようかな?と思いまして。自粛といいますか……やはり内容が内容なだけに、不謹慎に当たるかな……と色々と考えました。幾つか思い付いた考えはですね。
A:一時的に休載する(落ち着くまで)
B:内容をそっくり変えてしまう
C:掲載し続ける
これで考えた時にですね、Bは無いかな。と思ったんです。この物語はあくまでもダークファンタジーであり、私が描きたかった世界観の中では争いは必要不可欠でした。(誤解を招くような言い方で申し訳ありません。ですが回りくどい言い方で結局言いたい事が伝わらなければこの場で読者の皆様方のお時間を割いて頂いている事が無意味になってしまいますので、今回は単刀直入に説明させて頂きます。理解のほど、宜しくお願いいたします。)
……ではなぜ争いを書くことが必要なのかと言うとですね、以前も少しお話させて頂いたのですが、私がこの物語を書くにあたって一番重視しているのは『愛』です。愛は日常の中の至る所に隠れていて、姿が見える愛もあれば見ることの出来ぬ愛も存在します。その隠された愛に気付けた分だけ我々のこの心は癒され、温まり、逆にその愛を上手く見つける事が出来ずに過ごしているとこの心は虚しく冷めてゆき、乾き、希望を失います。
その愛を見つけられる場所が必ずしも異性の懐な訳ではなく、同性であったり、親であったり、兄弟や友達、席を譲ってくれた見知らぬ人や分からない箇所を理解できるまで教えてくれる教師や上司、家に帰ると疲れた心を癒してくれるペットなのかもしれません。
争いという事はもちろん血も流れれば命も失われる事でしょう。当然です、生きた者同士がどちらかが負けを認めるまで傷つけ合うのですから。ではなぜそんな恐ろしい物語を想像し、書くのか。答えを隠すつもりはございません、それが私が描きたいものだからです。血みどろでグロテスクなものが書きたのではありません。
思考がある生き物同士が同じ世界で生きている以上、そこには必ず争いが生じてしまうのです。同じ色を使って絵が描きたいのに、Aさんは赤が好きで、Bさんは青が好きだからです。それがこの世界ではあちらの国ではあちらの言葉を話し、こちらの国ではこちらの言葉を、あちらの国には豊富な資源がこちらの国には微塵も残されていない、争いはどの時代にも起こり続けてきました。それが唯一、私達思考を持った生き物の互いの主張のし合い方だったからです。
そしてそれはこの物語にも必然的に登場しなければならない部分でした。なぜならこの物語の生き物達も皆、思考を持っているからです。死神、ヴァンパイア、獣人に魔女、彼らは皆喋りますよね。種族が違い、部族が違い、それでも同じ惑星の中で生きているという設定はどこか私達が住むこの地球を連想させるようなプロットになっているのではないかと思います。
争う理由の多くは勝ち残り権力を支配したいがためですが、中にはただ愛する者を守るために闘う者達も確かに存在します。無邪気に遊ぶ子供達の未来や安全を守るために闘いを選ばざるを得ない者、戦に出かける愛する我が子、パートナーを送り出す者達、彼らがその胸に秘める思いとは一体どんな思いなのでしょう?そうなんです、私が描きたかったのは争いや人生の中に隠された、そういった物語なんです。
誰でも、輝く甘い物語を欲します。それは一時的に現実から離れてしまいたいと思う当然の心理なのです。ですが私が描きたいのはもう少し現実的な、苦悩や悲しみをも感じることの出来る、愛の物語なのです。残酷な表現や悲しい終わり方をするエピソードもあるかもしれません、必ずしも皆様の期待に応えられるか……正直自信もありません。ですが、私はこれからもこの物語を書き続けていきたいと思っております。書き始めた当初から「伝えたい」と思っていた大切な部分を変えるつもりもございません。長らくこんな私の話にお付き合い頂き、本当に心から感謝致します。
色々と考えた末、決めた答えはCになります。まだこれから世の中がどうなるのか私にも誰にも分かりません。ですが今の所は今のまま、連載し続けていきたいという所存でございます。
上手くお伝えする事が出来なかった部分があるかもしれませんが、出来るだけ分かりやすいよう、それでいてしっかりと主な内容は的確に、読者の皆様にお伝え出来るようにと今回この記事では筆を進めさせて頂きました。
まだまだこんな未熟者ですが、これからも皆様の心へと真っ直ぐに届く作品を全力で書いていけたらと思っております。ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
これからもDTDをどうぞよろしくお願い致します。
それではまたのご機会に。皆様のご幸運を、並びに戦地で戦い抜かれた戦士の方々に心からご冥福をお祈りいたします。
Rest in Peace.
goro Apr. 5, 2022
.