『上書きレントと闇のセファ』あとがき
みなさまこんにちは、たいらごうです。
ということで、他サイトで公開していた作品のリライト版を公開し終えました。
この作品は、一年半前にステキブンゲイというサイトのコンテスト用に書いたものです。
まだそれほど時間は経ってはいませんが、当時の私はまだ「BL」というジャンルを深く考えてはおらず、「男性同士の同性愛=BL」という単純な図式でとらえていました。
今振り返ってみると、作中にはいくつかの地雷があり、BL愛好家の人にもそうでない人にも少し読みにくいものだったなと思います。特に、SF設定の説明はダメダメでしたね・・・
今回、SF設定の簡素化を含め、ある程度修正はしたのですが、どうしても変更できない(というかしたくない)ものを残してしまっているので、さて、BLとしてどうなのだろうと、ちょっと心配です。
設定や先が見えないと読まないよという方もいらっしゃるでしょうから、少しだけ説明させていただきたいと思います。
※ここから少しネタバレ的なものを書きます※
そもそものスタートが、「SFに恋愛を混ぜたいけど、男女だと妄想の垂れ流しになっちゃいそうだから、BLにしてみよう」という、まあ、軽すぎる気持ちでした。
今は平気になったのですが、やはり「男性同士の恋愛」には多少の抵抗がありまして。
そこで、「ヒロイン位置にいる男の子に女装させる」もしくは「トランスジェンダーにする」という手法で同性愛を書いたのが「リィンの王国」と、この「上書きレントと・・・」でした。
しかし、BLというものを勉強してみると、どうも「T」というのはあまり歓迎されないようです。「メス要素」が強くなるとBLから離れてしまうから、ですね。
元々セファはTの位置にいる男の子として描いたのですが、リライト版では、「心も体も男の子なのだけど、レントの気を惹くために女の子になろうとして、女装したり、トランスジェンダーのふりをしたりしてみたけど、うまくいかなくて、結局、男の子にもどった」というストーリーにしています。
あと、結末について。
私は小説を書く場合、まず結末を考えます。この作品も、まずは結末ができて、それに合わせるように設定やストーリーを考えています。
大抵、悲しい結末になることが多いのですが、今回はハッピーエンド(もしかしたらメリーバッドエンド)にしました。
自分としては初稿よりも書きたいものがはっきりしたという点で満足しているのですが・・・さてさて。
ということで、長々とお読みいただきありがとうございました。
リアル設定もファンタジー設定もそろそろ飽きてきたなぁ、とお思いでしたら、たまにはSF設定なんかいかがでしょうか。
お読みいただければ、うれしい限りです。
たいらごう