プロになる

 

久しぶりにブログを書きます。

 

Twitterで繋がっている方はご存知と思いますが、

わたくし羽生橋はせをは、2022年ショコラ文庫にて開催された小説ショコラ新人賞にて史上初の佳作入賞を果たしデビューが決定しました!

 

賞をとった作品は、fujossyさん開催のBL小説コンテスト(春)で落選した小説を改稿したものです。

まんざら無関係でもないからブログに書いてもいいかなと思って…

投稿した当初は『ヒュアキントスの影を追え』というタイトルでしたが、『ドッペルゲンガー、ナルキッソスに恋をする』に改題しました。わかりやす~い!!

webコンテストは2020年から2021年まで何作か出してまったく、マジのからっきしでしたが、紙公募に切り替えて一年目で結果が出せたので、落選は無意味ではなかったなと。

積み重ねですね!

そんなわけで公募生活を振り返ってみようと思います。

 

2021年下半期

公募の準備をしてた!

とりあえず自分が今一番書きたいものを一作書き上げて、長編出せそうなところに出そうともくろむ。

同じ作品を三人に読んで感想を頂く。これが本当に良かったと思う!

三者三様の答えを頂き、自分に足りないものがよくわかった。

公募の情報が全然足りないので、公募を頑張ってる人をフォローして情報収集。

同じ目的に向かって頑張ってる仲間とつながるとモチベ上がるよね~!!

 

2022年1月~7月

半年間に4社5作品を投稿できました。

昨年から準備してた長編は日の目を見なかった。またいつかな。

1月:1作(400字詰め原稿用紙120枚)

3月:1作(40行×34字原稿用紙113枚くらい)

5月:2作(400字詰め原稿用紙150枚×2)

7月:1作(400字詰め原稿用紙120枚)

いや結構頑張ったんじゃないですかね

5月に2作出せたのは昨年からの準備のおかげです。

というのも1月と5月はwebコンテストに出して落選したもののリメイクだったから。

5月の2作目は新作なんだけど、2021年に短期間で書けたやつなんですね。

だから完全な2022年の新作は3月と7月の2作だけ。

幸運に幸運が重なった、今回限りのラッキースケジュールでした。

 

5作出した中で、賞を頂いたのは1作だけです。

fujossyさんのコンテストで1次にも引っかからなかったのをお色直しした作品。

一番お気に入りの作品だったので、日の目を見て嬉しいです!

自分でも会心の出来だと思う。

会心の出来というのは、「まあいっか」が他の自作品よりずっと少ないという意味です。

どの作品も大好きだけど、「まあいっか」が出てしまうんですよどうしても。

7月に出した作品とか、落選したがっかり感の中で書いたからかなりなげやりでしたね。

「まあいっか」を一つずつ潰して、雑味のない作品にできたなあと思います。

しかも史上初の佳作を頂いたので、「報われた」と同時に恐れ多い…という気持ちでいっぱいでした。

 

 

 

やってよかったこと

・別サイトで毎月のように15000字の短編コンテストをやっていたので、結果はともかく「情報を圧縮する」訓練ができた。

 15000字でも50000字でもやることは一緒なのよね。

 情報を圧縮し、場面を適度に節約すればテンポもよくなるし大事な場面を描写するリソースが生まれる。

 限られた枚数で濃い物語を書くためにはどうするか、思考と実践ができた。

 

 

 

・公募仲間を作ってモチベアップ&情報収集

小説公募仲間はなんというかこう…看護学校時代、実習グループの間でできた絆と似たようなものを感じました。笑

同じ目標に向かって、それぞれの進み方をしている仲間を見ていると、励みや刺激になります。

また昨年はTwitterのスペース機能を使って、現在活躍している作家さんたちが有益なお話をたくさんしてくださいました。

公募の思い出や、コツ、心得から、お悩み相談とか実践的な内容まで…

こんな貴重なお話をタダで聴けるなんてすごい!

公募に挑戦している人たちのために、無償で時間を割いてくださるプロの先生方には頭が上がりません。

私、「公募に不利なテーマはありますか?」というような質問をしたんですよ。

有料の講座と無料のスペースにそれぞれ1回ずつ似たような質問をしたかな。

返ってきた答えは、

「どんなテーマでもいいけどBLということを忘れないで」

「どんなに美味しくてもケーキのコンテストにカレーを出すような真似をしないこと」

でした。

はい。

回答してくださったのは全員違う先生です。でも有料でも無料でも言ってることはほぼ同じでした。

どちらの先生も真摯に回答してくださっているのがよくわかります。

ここまでで私が考えたのは「美味しければカレーの材料でケーキをつくってもよい」ということでした。

私が受賞作に込めた萌えって、「超常現象やオカルト、神話への萌え」であってBL的な萌えではなかったんですよね。まさにカレーの材料で美味しいケーキを作ったわけです。

全部が全部適用できるものではないと思うけど、「自分自身の好きを大事にしつつ、公募で求められる作品を作る」というのは私の中の一つのテーマでした。

達成できてよかったなと思います。

 

 

 

・時間の有効活用

私はせっかちに面倒くさがりを併発している最悪の性格です。

勉強の時間も大事だけど趣味の時間もとりたい。

講座や指導を受けても、自分の求めたものでなかった時、がっかりしたくない。

何度も読み返した漫画をもう一回読みたい。

キ○ドルアンリミテッドで永遠にBL漫画を読んでいたい。

絶対C級いやD級作品だろうけどこの映画が観たい。

twitterで生きて行く上では特に必要のないおもしろい情報に触れたい。

そんな時はすべてを「勉強」だと捉えました。

出会うものすべてを「○○の訓練」「○○の勉強」だということにすれば何も無駄になりません。

講座や指導のがっかり感もそうです。

たとえ自分の考えと違ったり厳しいことを言われたとしても、全て自身の糧として利用できるところだけ利用すればいい。ためにならないと思ったなら、そう思った理由を考察すれば無駄にはならない。

時間を無駄にした、損をしたと思えばそれまでです。

自己啓発書っぽくてちょっとやなんだけど…

それと出会ったことに何かの意味を見出し、意地でも自分の成長に役立てられたなら、その先には感謝しかないんだと思います。私は常に感謝する側です。

 

 

 

・「書けないかも…」「できないかも…」という題材にあえて挑戦する

私はシチュエーションのアイデアが先行し、キャラクターは後付けで作ります。

BL小説においてあまりメジャーな作り方ではないようです。そんな作り方のせいなのか、「書けないかも…」という懸念が頻発します。

実際、3月の長編は新作だったこともありかなり難航しました。

初稿がぎりぎりで、推敲する時間がほとんどありませんでした。

でも書いたことのない文字数を書きあげられた!

結果は落選でしたが、実力以上のことを成し遂げた実感があり、自分にしては頑張ったと思いました。

今まさに「できないかも…」という気持ちで仕事をしていますが、公募の時はいつだって「自分にはできないかも…」との戦いでしたから、ある意味いつも通りです。

 

 

そんな感じで私の公募生活を振り返ってみました。

今後はwebの方でも出せたらいいなと思ってます。

webに出すのは性癖全開需要皆無の尖りまくったやつがいいな

 

規約上このブログで作品の告知はできないのですが、twitterの方で告知など致しますので、

もしご興味があればフォローお願いいたします!→@ 15770cm50500kg

 

 

 

 

あ、そういえば絵も懲りずに描いてます。

これは卯年くんと辰年くんです。

あと5組描いて干支BLにしたい。