年末のご挨拶

今年も残すところあとわずかとなりました。

 

今年は4月と9月のJ.Gardenにサークル参加し、それぞれ2作品ずつの新刊を出せました。

同人誌として物理的な「本」の形にするのは、作り手としてはとても楽しいことです。しかもそれがどなたかの元に届き、読んでいただけるなんて、光栄で嬉しい限りです。

 

ただ、価格をつけて頒布するとなると、無料公開のサイトからは引き揚げざるを得ません。もちろん中には「○○先生作品大好き!! WEBで無料で読めるとしても『本』が出るならそれも欲しい!! WEBと紙本は別物だし、自分の手元に置いておきたい!!」というファンがたくさんついていらっしゃるケースもあると思いますが、私は到底そういうレベルの書き手ではないので、「ほかでは読めません」という付加価値をつけた上で同人誌にしないことには誰にも手に取っていただけない、引いては同人活動が続けられなくなってしまう、という事情があります。

そのため、一度はfujossyで公開しても、同人誌にするタイミングで非公開にしてしまいます。心苦しいことではありますが、何卒ご理解いただければ幸いです。

 

そんなこんなで、今年書いてfujossyさんに連載した作品の中には、今は非公開としてしまっているものもありますが、今現在、公開している「今年の作品」は下記の通りです。

 

 

○「おまえやないと、あかんねん。」完結済

https://fujossy.jp/books/23984

 

初めて関西弁で書きました。私の関西弁は主に内場勝則・石田靖・辻本茂雄が座長を務めていた頃の「よしもと新喜劇」をベースにしてはいますが、所詮は非ネイティヴの耳コピによるエセ関西弁のため、方言翻訳サイトも利用しながらの執筆となりました。ホンワカファッファな男の子の初恋が書きたい、と思いながら終始楽しく書いた作品です。

 

 

○「最上階のマントルピース」連載中

https://fujossy.jp/books/25514

 

WEBイベント用に書き下ろしたショートストーリーを「導入部」としてアレンジし、長編化を試みた(試みている)作品です。いわゆる「スパダリ攻めのわんこ受け」的なものを書いたことがないので、挑戦しようと思いました。が、リバ好きが首をもたげてきて、単なるスパダリ✕わんこではなくなるような気もしています。……と言ってる程度にはノープランで書いています。続きは気長にお待ちください。

 

 

○「はじめての」完結済

https://fujossy.jp/books/25769

 

作品説明の通り、診断メーカー「限界オタクのBL本(https://shindanmaker.com/878367)」で
出たお題で書いた作品です。愛しさと切なさと私好みのシュールさを込めました。「帰る場所」ではなく「還る場所」が異なる二人、というお題からの着想で若干SFになりました。

 

 

○「掌編」にも、ちまちまとSSをアップしました。それぞれ読み切りです。

https://fujossy.jp/books/4768

第149話 迷えるショコラ ※「その恋の向こう側」番外編

第150話 竹籟(ちくらい) ( for 谷村にじゅうえん様 )

第151話 可燃性

第152話 乞巧奠 *「その恋の向こう側」番外編

第153話 Butterfly Effect *「Butterfly in the Champagne」番外編

 

「迷えるショコラ」はバレンタインデー生まれの和樹さんのための、「乞巧奠」は七夕生まれの涼矢さんのためのSSです。

 

 

その二人がメインの長尺作品「その恋の向こう側」も、えらい間を空けながらもなんとか少しだけ更新しました。

 

○「その恋の向こう側」連載中

https://fujossy.jp/books/1557

 

いつものアレです。早く二人を進級させてあげたい。

 

 

 

改めて、今年一年、何かしらの形で拙作を読んで下さったみなさま、本当にありがとうございました。

途中、プライベートではメンタル病んで会社も休職したりなぞして、思うように執筆できない時期もありましたが、なんとかかんとか創作意欲は保って過ごすことが出来ました。とはいえ、特に「その恋~」は半年ぶりの更新など、楽しみにしてくださった方にはお待たせすることが多くて、本当に申し訳なく思っています。

来年はまず、この作品の更新頻度を上げたいです。と、去年も言った気がしますけれど。

 

来年はもうちょっと頑張りますので、引き続き、あるいは新たに、楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

2022.12.31

古池十和 拝